川島 清 新作ドローイング 「淵^2」
Kiyoshi KAWASHIMA new works of drawing “The Depths^2 ”
2008. 5. 12 (月) - 5. 31 (土)
日曜日休廊 10:30-18:30
川島清(かわしま きよし)は1951年生まれ。’83年に東京芸術大学大学院美術研究科後期博士課程を満期退学し、1986-’88年にはAsian Cultural Council の助成を受けて渡米。P.S.1プロジェクト(ニューヨーク)に参加しました。’93年にはいわき市立美術館での個展、その後「90年代の日本-13人のアー ティストたちの提言」(ローマ市立フォロクローレ美術館、デュッセルドルフ美術館)、「ART-TODAY 2000-3つの回顧から」(セゾン現代美術館)などに出品。近年は毎年、彫刻の新作を発表し、2006年には、いわき市立美術館での「彫刻なるもの-川島清、土谷武、若林奮の作品から」、昨年は熊本市現代美術館での「ATTITUDE 2007 人間の家 真に歓喜に値するもの」に出品するなど、日本を代表する彫刻の一人として活躍しています。 川島の彫刻は、鉄、鉛、木、銅、ワックス、ガラス、石膏など多岐にわたる素材で、それらが積み上げられ、構築されて、複雑な時間と記憶が重層されてきました。2000年以降は、それらを経たなか「水量」シリーズに見られるように、より身体性を供なった凝縮力を開示するに至っています。「時間」について独自の世界観をもって考えを巡らし、質の可能性を探究し、物質との対峙、見ることの思考を通して、川島は彫刻の可能性について問い続けます。 今回の個展は紙に鉛筆やガッシュなどで描かれたドローイングの新作展です。 川島は彫刻の制作の一方、ドローイングや近年始めた銅版画の制作に取り組んでいます。ドローイングはおもに作品プランや下絵のように考えられることがありますが、川島は彫刻の前段階として位置づけるのではなく、川島自身が述べるように、 ドローイングは彫刻との関係で捉えると、それは表現行為として平行な関係に位置づけることができます。それは、彫刻で展開される物質と自身の身体を通すことの重要性から導き、格闘したプロセスと結果の痕跡が出現したものなのです。 今回の新作ドローイング「淵2」展は反復作業が淵の一片に繋がるのか、そのことを意識しています。270x210cm、220x174cm(計6-8点)のドローイングで構成され、ギャラリー空間の壁画を覆い尽す展示になります。 川島のもう一つの作品展開をご高覧くださいますようお願いいたします。 ●川島 清 略歴 1951福島県生まれ 2005以降の展覧会歴 関連リンク: お問い合わせは
ギャルリー東京ユマニテ humanite@js8.so-net.ne.jp |
撮影:山本糾 (「手のための分量Ⅱ」以外の画像) |