Galerie Tokyo Humanité ギャルリー東京ユマニテ

川島 清 展 Observation・蝕・水量
2004年3月1日(月)-3月27日(土)
10:30 - 18:30 日曜日休廊

 川島清は1951年福島県生まれ。1983年に東京藝術大学大学院美術研究科博士課程満期退学。1986-88年には助成を受けて渡米し、P.S.1プロジェクト(ニューヨーク)に参加。1993年にはいわき市立美術館での個展、その後「90年代の日本-13人のアーティストたちの提言」(ローマ市立フォロクローレ美術館、デュッセルドルフ美術館)、「ART-TODAY 2000-3つの回顧から」(セゾン現代美術館)その他に出品。「空間」と「時間」を鋭く感じさせる独自の世界は日本を代表する彫刻家の一人といえます。
 川島の作品の素材は、鉄、鉛、木、銅、ワックス、ガラス、石膏と多岐にわたります。積み上げられ、構築された複雑な時間と記憶が重層されています。その時代と現在の流れ、その時にあったものと今あるもの、そして無いもの。物質との取り組み、「見る」ことの考え。
 川島は物質本来の存在について問い続けます。彫刻、そして、芸術が社会にできる役割とは何なのか、改めて考えることの重要性を促す、そんな作品に出会えることでしょう。

 本展は昨年に続いての新作展となります。今回も3m x 4.5mの大作と、小品数点による展示です。また、展覧会にあわせて川島氏と小説家保坂和志氏との対談を収めたカタログを発行いたします。どうぞ是非ご期待ください。

展示内容 新作彫刻 3mx4.5mの大作と小品数点


川島清 KAWASHIMA KIYOSHI
「Observation 38-04」 1997-2004年 53x279x452cm
鉄、鉛、銅、木、石膏、蜜蝋、配電盤、ロープ、ガラス、テント地

(撮影 山本糾)

今回の展覧会カタログは、作品図版と共に、川島氏と小説家保坂和志氏の対話を収めました。
A5判変型サイズ 全92頁 ¥1,300(税込)
ご希望の方はお問い合わせください。

お問い合わせは humanite@js8.so-net.ne.jp

「水量-ベナレス」

2003-2004 鉄、鉛、木 31x92.5x40cm

「水量-無属の十字形」

2003 鉄、鉛、木 28x54x50.5cm


Photo : 山本糾

「花蝕」

1993/2003 鉄、鉄線、木、塩ビ管、真鍮、ラバー 14x68.2x11.5cm

「シルバーホール(被)」

2003-2004 鉛筆、エマルジョン、ダンボール 39x20cm

「非体Ⅰ」

2001-2003 鉛筆、紙 49.4x26.1cm

「非体Ⅱ」

2001-2003 鉛筆、紙 49.4x26.1cm

「空洞Ⅰ」

2001-2003 鉛筆、紙 54.6x20cm

「手のための分量Ⅱ」

2002-2003 鉛筆、紙 39.4x27.3cm

「手のための分量Ⅲ」

2002-2003 鉛筆、インク、紙 39.4x27.3cm

 

川島清 関連情報 2003.4

 

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