〈作家コメント〉
dot符合(・)について。
採るに足らないようなちいさな半濁点も、
寄せ集まると おおきな世界を形成します。
ちいさなimageをたいせつに。
ひとひらの 軽やかな「動き」を
彫刻にできたならな?
〈作家意図〉
近年は彫刻とメディウムの関係性から成るインスタレーション性の強い作品に取り組んでおります。
この『インスタレーション性』という抽象的な言葉は
作家にとっては不本意でもある例えなのでありますが、
“触覚芸術”である「彫刻」表現を追求していこうとすれば
一定不変でない彫刻作品が生れてしまうことも、また必然なのではないでしょうか。
今回は、展示テーマdot符合(・)として
矮小の「撫で」「愛で」られて
かたちが形成される彫刻の世界を表してみようと思いました。
寄せ集まって塊となる寸前のような
彫刻空間になればと考えております。
彫刻を表現すること、
と
作品として成立させること。
この狭間のなかで揺れ動く作家像を観ていただきたいです。
“何か”を体感していただける展示になっていたらよいと思うのですが。
彫刻はどこにあるのでしょうか?
保坂 航子 HOSAKA Kouko
福島県生まれ |
2016 |
武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻彫刻コース修了 |
[展覧会] |
2007 |
個展 「南国の思想」 ギャラリー山口、東京 |
2008 |
グループ展 「アートジャム・gift展」 ギャラリー山口 |
2014 |
個展 「神話作用」 仙台アーティスト・ラン・プレイスspace B、宮城
グループ展 「線を積む Piling Lines」 FAL/武蔵野美術大学、東京 |
2015 |
グループ展 「彫刻と対話法」 府中市美術館市民ギャラリー、東京
個展 「沈思黙考」 仙台アーティスト・ラン・プレイスspace A・B |
2016 |
「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」 国立新美術館、東京
個展 「やうやうにして春、土に纏わる et cetera」
ギャルリー東京ユマニテbis、東京
グループ展 「仙台アーティスト・ラン・プレイス参加作家による作品展」 仙台アーティスト・ラン・プレイスspace
A・B
「第80回記念新制作展」 国立新美術館
個展 「接触/呈示」 仙台アーティスト・ラン・プレイスspace A
個展 「秋霖–refrain 何度でも、何度でも。」
ギャルリー東京ユマニテbis
「第32回財団法人北野生涯教育振興会彫刻奨学金受賞者展」 日本大学藝術学部芸術資料館、東京
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2017 |
個展 「真鏡」 仙台アーティスト・ラン・プレイスspace A
個展 「土のなかから聲が聴える」 ギャルリー東京ユマニテbis
「第81回新制作展」 国立新美術館
グループ展 「彫刻の五・七・五 Haiku Sculpture 2017」 女子美術大学 女子美アートミュージアム、Joshibi
SPACE 1900、東京
個展 「保坂航子 展」 武蔵野美術大学彫刻学科 伊藤誠研究室 madogiwa、東京 |
2018 |
個展 「ひとひら」 ギャルリー東京ユマニテbis
「第82回新制作展」 国立新美術館 |
2019 |
グループ展 「壁11㎡の彫刻展4」 いりや画廊、東京
個展 「ひとひら」 ギャルリー東京ユマニテbis |
[受賞]
平成15年度武蔵野美術大学造形学部卒業制作優秀賞
第32回財団法人北野生涯教育振興会彫刻奨学生受賞
[設置]
「horobi-na」 翠が丘公園、福島県須賀川市
「流れのなかに」 藤垈の滝公園、山梨県笛吹市 |
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