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[ 1F ]  展覧会 :: EXHIBITIONS

コラボレーション:岡本敦生+野田裕示
Collaboration: OKAMOTO Atsuo + NODA Hiroji
2023.10.10(火)‐10.28(土)
日曜日休廊 10:30-18:30

石彫の岡本敦生、絵画の野田裕示によるコラボレーション展を開催いたします。岡本は1980年代から国内外で作品を発表、国際シンポジウムへの参加や受賞も数多く、各地に設置された野外彫刻も高く評価されている彫刻家です。野田は1977年の南画廊での初個展を皮切りに、一貫して支持体としてのキャンバスと向き合い、従来の絵画表現とは一線を画した作品で評価を高めています。

岡本は彫刻、野田は絵画と異なる表現手法ながら、常にお互いの仕事に興味を持ち、作家として刺激し合っています。その二人がコラボレーションとしてこれまでに発表してきた作品では、岡本がブロック状に割り出した石に野田が直接彩色したもの(1996年)、野田が先に彩色した箱に岡本が石を組み込んだシリーズ(2000年)、いくつかに分割された石に彩色したのちに元の形に再構築した作品(2004年)と、共同制作の中に新たな表現の可能性を模索してきました。1997年には愛知県美術館にてコラボレーション展を開催、2005年には「第21回現代日本彫刻展」にて毎日新聞社賞を受賞し、二人の作品はその後も注目を集めています。

当画廊では4回目となる今回は、岡本は絵画の支持体としての石を制作するという考えで取り組み、野田の絵画は平面性にとらわれることなく、立体的な石のキャンバス上で縦横無尽に展開されています。実に19年ぶりとなる本展では約10点の新作を発表いたしますので、ぜひご高覧いただきますようお願いいたします。

 

〈岡本敦生によるコメント〉

岡本敦生と野田裕示のコラボレーション・ワークは、今回が5回目になる。二次元としての平面上に色や形を展開させながら作者の思念を展開していく絵画と、三次元の形と物の在り方+四次元としての時空を取り込む彫刻、この多元的コラボレーションが成立すれば、人の思念とモノと空間の在り方が融合する。これは美術としてひとつのジャンルではないかという想いから、絵画と彫刻のコラボレーションを始めた。

今回が今までのアプローチと違う点は、岡本が完結した彫刻作品を作ることからスタートするのではなく、野田の絵画を多次元へと誘うための3次元キャンバスを作りたいという思いから動き出したのだ。野田の絵画は、石という物理的な存在を媒介として時空間へと展開していき、石の形は野田の絵画を身に纏いながら、新たな空気を作っていく。

岡本敦生+野田裕示

 

>> 岡本敦生 略歴

>> 野田裕示 略歴

 

〈以前の展覧会〉

コラボレーション2004 岡本敦生+野田裕示
2004.4.19(月)‐5.1(土)

コラボレーション2000 岡本敦生+野田裕示
2000.7.3(月)‐7.19(水)

岡本敦生+野田裕示
"four_14" 2023

岡本敦生+野田裕示
左:「Collaboration 2023 O&N-3」
44.0×24.3×26.4cm
右:「Collaboration 2023 O&N-5」
24.0×25.5×59.5cm
2023
白御影石、アクリル

 

「コラボレーション:岡本敦生+野田裕示」
2004年
ギャルリー東京ユマニテ会場風景

2004年

「コラボレーション:岡本敦生+野田裕示」
2000年
ギャルリー東京ユマニテ会場風景

2000年

「コラボレーション:岡本敦生+野田裕示」
ギャルリー東京ユマニテ会場風景

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