油彩をキャンバス上に墨絵を描くように薄く透明に重ね、描いては(再生)消す(破壊)という行為を繰り返しながら、目の前のモチーフの形が見えるか見えないかまで色を足したり削って”光”、”素粒子”を表現する2000年からのシリーズ作品、2002年以降のフォーマリズム、新表現主義、日本の狩野山楽などの山水画の影響を受けた抽象画を経て、近年の制作では、既存の布を解体し支持体から再構成した作品と、支持体から制作した作品を制作する。支持体も含めた幾つものレイヤーを複雑に絡ませながら、新たな構造と視覚性を提案する。
シュピールラウムとはドイツ語で余地や隙間、遊びのある空間、を意味するが、一度壊して再構成した糸と糸の隙間から見える前後の空間と空間への光の反射も含めて作品として展示する。
1983 |
生まれ、東京都在住 |
2008 |
武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コース修了 |
[個展] |
2011 |
「蝶の翅色はミドリ」 新宿眼科画廊、東京 |
2012 |
「Irisの宙、6と28の間」 新宿眼科画廊、東京 |
2016 |
「luminous sky」 ギャルリー東京ユマニテbis、東京 |
2017 |
「Geometric chant / キカガクテキナウタ」 ギャルリー東京ユマニテbis |
2018 |
「spielraum シュピールラウム / 遊動空間」 ギャルリー東京ユマニテbis |
[主なグループ展] |
2008 |
「理化学研究所横浜地区展示プロジェクト」 理化学研究所横浜キャンパス、神奈川
「∞MAUGEN 武蔵野美術大学創立80周年記念 2007年度大学院修了制作展」 東京都美術館、東京 |
[受賞] |
2006 |
「武蔵野美術大学卒業制作展」 武蔵野美術大学、東京 〈研究室賞〉 |
2008 |
「武蔵野美術大学大学院修了展」 武蔵野美術大学 〈優秀賞〉 |
2011 |
「第6回大黒屋現代アート公募」 板室温泉大黒屋、栃木 〈入選〉 |
2015 |
「トーキョーワンダーシード2015」 トーキョーワンダーサイト渋谷、東京 〈入選〉 |
2016 |
「第52回神奈川県美術展」 神奈川県民ホールギャラリー、神奈川 〈入選〉 |
2019 |
「第37回上野の森美術館大賞展」 上野の森美術館、東京 〈入選〉 |
2019 |
「シェル美術賞展2019」 国立新美術館、東京 〈入選〉 |
[アーティストインレジデンス] |
2018 |
若狭高浜アーティストインレジデンス
主催:若狭高浜の宿カメハウス 共催:NPO法人AAN
WS主催・会場協力:若狭高浜観光協会(ブルーフラッグアカデミー) |