<作家コメント>
可視と不可視、存在(物質)と存在(物質)の間にあるモノは何かということをテーマに製作している。
油彩をキャンバス上に墨絵を描くように薄く透明に重ね、描いては(再生)消す(破壊)という行為を繰り返しながら、目の前のモチーフの形が見えるか見えないかまで色を足したり削って”光”、”素粒子”を表現する1999年からのシリーズ作品と、近年は自然構造、幾何学、フラクタルをモチーフとし、淡く繊細で柔らかな色彩と筆跡、大胆でビビッドな色彩と筆跡を同一画面に共存させて絵を描く。幾つものレイヤーを複雑に絡ませながら、モチーフはときに解体され抽象性を帯びた画面へとなる。
大西 由莉 ONISHI Yuri
1983 |
愛知県出身 |
2008 |
武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了 |
[個展] |
2011 |
「蝶の翅色はミドリ」 新宿眼科画廊、東京 |
2012 |
「Irisの宙、6と28の間」 新宿眼科画廊、東京 |
2016 |
「luminous sky」 ギャルリー東京ユマニテbis、東京 |
[受賞] |
2011 |
第6回大黒屋現代アート公募 <入選> |
2015 |
トーキョーワンダーシード2015 <入選> |
2016 |
第52回神奈川県美術展 <入選> |
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「geometric chant 8」 2016
アクリル、油彩、キャンバス、パネル
41.0×24.5cm
「geometric chant 10」 2017
Oil on canvas
194.0×130.3cm
会場風景 / Installation view
撮影:加藤健
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