〈作家コメント〉
Spielraum
シュピールラウムとはドイツ語で余地や隙間、遊びのある空間、を意味する。
例えば素晴らしい山がある場合、ある人にとっては一番素晴らしいと思う時間帯は夕日に照らされる時間帯で、ある人にとっては朝日の降り注ぐ中、曇天の中の山自体が雲に隠れて全く見えない状態かもしれない。モチーフの輪郭だけを残し、周りに様々な色を置くことで、鑑賞者にモチーフの時間や天気を含む、色を想像してもらうことにした。糸の配置構成は絵画の支持体の歴史を考えつつ、少し彫刻的な、遊びのある配置とした。
DM作品については、若狭高浜にアーティストインレジデンスとして滞在中に、その地方でしか出会えないメインシンボル[青葉山]をモチーフに個人の嗜好・知覚・認識の差をテーマに作品を作っている。
今回は、以前からの可視と不可視、存在(物質)と存在(物質)の間にあるモノは何かということをテーマに含みつつ、支持体を既存の布を解体し再構成した作品と、支持体から制作した作品を展示する。
大西 由莉 ONISHI Yuri
1983 |
愛知県出身 |
2008 |
武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了 |
[個展] |
2011 |
「蝶の翅色はミドリ」 新宿眼科画廊、東京 |
2012 |
「Irisの宙、6と28の間」 新宿眼科画廊、東京 |
2016 |
「luminous sky」 ギャルリー東京ユマニテbis、東京 |
2017 |
「Geometric chant / キカガクテキナウタ」 ギャルリー東京ユマニテbis |
[グループ展] |
2006 |
「武蔵野美術大学卒業制作展」 武蔵野美術大学、東京 〈研究室賞〉 |
2008 |
「理化学研究所横浜地区展示プロジェクト」 理化学研究所横浜キャンパス、神奈川
「∞MAUGEN 武蔵野美術大学創立80周年記念 2007年度大学院修了制作展」 東京都美術館、東京
「武蔵野美術大学大学院修了展」 武蔵野美術大学 〈優秀賞〉 |
2011 |
「第6回大黒屋現代アート公募」 板室温泉大黒屋、栃木 〈入選〉 |
2015 |
「トーキョーワンダーシード2015」 トーキョーワンダーサイト渋谷、東京 〈入選〉 |
2016 |
「第52回神奈川県美術展」 神奈川県民ホールギャラリー、神奈川 〈入選〉 |
[アーティストインレジデンス] |
2018 |
若狭高浜アーティストインレジデンス
主催:若狭高浜の宿カメハウス 共催:NPO法人AAN |
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