ギャルリー東京ユマニテは2年振り3回目となる谷川晃一の新作展を開催いたします。
2016年、神奈川県立近代美術館葉山館でパートナー宮迫千鶴(1947-2008)との二人展「陽光礼賛 谷川晃一・宮迫千鶴展」を開催した谷川。会場いっぱいに広がった二人の色彩豊かなペインティングや立体作品は好評を博しました。昨年80歳を迎えた谷川ですが、現在も精力的に制作を続け、今回は葉山館での展示以降の新作を中心に発表いたします。
谷川は1938年東京生まれ。1960年代から「読売アンデパンダン展」等に出品し作家活動を始めます。ハイレッドセンターやネオダダのメンバーと一時活動をともにするなど当時の前衛美術の流れの中、国内外の画廊、美術館で発表。近年は池田20世紀美術館、三鷹市美術ギャラリーなどでの個展、1990年代にはアメリカ各地で宮迫との二人展も行いました。他方、美術評論、エッセイ、絵本などの文筆活動でも幅広く活躍。また雑貨コレクターとしても知られ、2014年には大岡信ことば館(静岡・三島市)にてコレクションを集めた展覧会も開催しました。
谷川は1988年宮迫と共に現在の住まいである伊豆高原に移住後、豊かな自然と温かな陽光に恵まれた環境のもと、明るい色彩で大胆に、そしてちょっとユーモアも感じさせる作品を発表していきます。近年から発表している「雑木林シリーズ」は海外を旅して影響を受けたプリミティブな要素も含み、人と自然が同化する不思議な心地よさを感じさせます。
本展のタイトルは「Forest of Suiran」。谷川の住まいである伊豆高原の地名から付けられました。約30年過ごしてきた日常の森をテーマに身近な風景をアクリルで描かれたドローイング約15点を発表します。この機会をお見逃しなく是非ご高覧下さい。
>> 谷川晃一 略歴
〈以前の展覧会〉
谷川晃一展 「森の町・朝の光」
TANIKAWA Koichi Forest Town, Morning Light
2016.12.19(月)‐2017.1.21(土)
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