林孝彦(はやし・たかひこ)は1961年、岐阜県生まれ。'87年、東京藝術大学大学院版画専攻修了後、西武美術館版画大賞展優秀賞、'89現代日本美術展東京都美術館賞を受賞するなど注目を集めました。
林孝彦の銅版画作品は、精巧な技術に裏打ちされた、スピード感のある力強い曲線と明快な輪郭の画面構成が特長です。また、版画とは別に手すき和紙やパーチメント(羊皮紙)に布や糸をコラージュしたり、インクで描かれたドローイング作品も発表しています。さらに、近年では国内での発表に留まらず、アメリカ、ドイツなどでも個展を開催し、そのどこか懐かしさを感じさせるプリミティブな作品は多くのファンを魅了してきました。
今回の新作展は、銅版画の他に紙にインクで描かれたドローイング、近年手がけている木口木版など約25点が発表されます。今回、当画廊では約6年ぶりの新作展となります。お見逃しなくどうぞ是ご高覧下さい。
>> 林孝彦 略歴
|
「D-9. Jan. 2014」 2014
インク、アクリル、和紙
Ink, acrylic on paper
42.0×28.0cm
「リグベーダ賛歌考-謎の歌」 2012
木口木版(雁皮刷り)
Wood engraving (gampi paper)
11.4×11.2cm ed. 50
|