川島清は1951年生まれ。’83年に東京芸術大学大学院美術研究科彫刻後期博士課程を満期退学。1986—'88年にAsian Cultural Councilの助成を受けて渡米。P.S.1プロジェクト(ニューヨーク)に参加。1993年に川島清「内層の視点—Observation」いわき市立美術館。「90年代の日本—13人のアーティストたちの提言」(ローマ市立フォルクローレ美術館、デュッセルドルフ美術館)。
2000年「ART-TODAY 2000—3つの回顧から」(セゾン現代美術館)に出品。精力的に創作活動を続け、個展を発表の中心としている。2006年いわき市立美術館での「彫刻なるもの—川島清、土谷武、若林奮の作品から」、2007年熊本市現代美術館での「ATTITUDE
2007 人間の家 真に歓喜に値するもの」に出品。日本を代表する彫刻家の一人として活躍しています。
今回の個展は、3年ぶりとなる銅版画の新作展です。川島は彫刻の傍ら、2004年頃から銅版画の制作にも取り組み発表を続けています。本展は、エッチング、ドライポイント、サルファチントなど銅版画の新作、約17点の展示です。是非ご高覧下さい。
川島は今回の展覧会リーフレットに次の様な一文(抜粋)を寄せている。
銅。例えばこの素材を用いて押しもどしのないかすかな弾力のニュアンスを、まだ表にされない銀花のかかえを嗅ぎつけ消え去ることのない刻み目を認識する。鍛き、削る、火入れ、(薬品+化学反応)、それらの作業から熱の伝わりと流れる動きの変化が、それぞれが異なるニュアンスの一つ一つの(質/エネルギー)の柔軟性が、手触り、肌触り、道具類を通してあるところは明確に、あるところは曖昧のままに触覚に入力される。この事実はいずれの状態や状況にかかわらず(サイズの異なりや使用の目的の違いを含めて)銅と対応する場合の原型として現れ、そのものを考える方向の役割を担う。この意識は肉体の承認がおおきく関与している。
関連情報 以前の展覧会 2009.11
2009.5
2008.11
川島清版画作品 http://g-tokyohumanite.jp/humanite/2006/060703.html#a01
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どじょう花Ⅰ "Loach
Flower Ⅰ" 2010
drypoint, etching, arches, gampi paper ed.6 33.4x26.4cm (image)
どじょう花Ⅵ "Loach
Flower Ⅵ" 2010
drypoint, etching, arches ed.6 33.4x26.4cm (image)
どじょう花Ⅹ "Loach FlowerⅩ”
2010
drypoint, etching, aquatint, arches, gampi paper ed.6 33.4x26.4cm
(image)
どじょう花ⅩⅠ "Loach FlowerⅩⅠ”
2010
drypoint, etching, aquatint, arches, gampi paper ed.6 33.4x26.4cm
(image)
摂氏447.5° V-1 "447.5 Degrees Celsius
V-1" 2010
drypoint, sulphur-tint, arches ed.6 45.0×32.0cm (image)
摂氏447.5° V-5 "447.5 Degrees Celsius
V-5" 2010
drypoint, sulphur-tint, arches ed.6 45.0×32.0cm (image)
摂氏447.5° V-7 "447.5 Degrees Celsius
V-7" 2010
drypoint, sulphur-tint, arches ed.6 45.0×32.0cm (image)
exhibition view
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