名古屋、東京を中心に活躍する久米亮子。ユマニテでは2年ぶりとなる新作展です。
透明感あふれる色彩とのびやかな画面。久米の作品は一見、植物や果物のようなものをモチーフに描かれていますが、自然界の生命すべてに対する慈しみと愛情に満ち溢れています。今回も100号の大作を中心に10数点を発表します。是非ご高覧下さい。
〈参考テキスト〉
一見花らしきものを題材にしているが、久米があらわすのは自然の生命力そのものだ。以前の作品における薄づきの絵具による透明感とは異なり、こっくりとした密度ある色彩によって、画面から芳香のごとくエネルギーが放たれる。下地材を使わず、綿布生地そのままの風合いと余白を重視するようになった。まっさらなキャンバスに描き始めることが純粋に心地よい、と久米は言う。
人の心を豊かに包み込むような作品をつくりたい、という思いで久米はずっと描いてきた。シリアスで難解な表現も多い現代美術において、美しさや心地よさといったポジティブな感覚を媚びに陥ることなくストレートに純化させている。絵画の力を信じ、「絵画は喜び」と潔く断言する。
清須市はるひ美術館学芸員 奥村綾乃
※「軌をたどる―5人の画家たちの『あれから』」展
(2022.4/29-6/12、清須市はるひ美術館)
作品解説より抜粋編集
>> 久米亮子 略歴
〈前回の展覧会〉
久米亮子展 KUME Ryoko
fruit
2020.10.5(月)‐10.24(土)
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