「画廊からの発言 新世代への視点2022」は、銀座・京橋を中心とした7画廊が各々に推薦する新鋭作家の個展を同時開催する企画です。ギャルリー東京ユマニテでは1988年生まれの西村藍を紹介いたします。武蔵野美術大学にて日本画を専攻、2019年に修士課程を修了。関東を中心に個展やグループ展で作品を発表、独自の世界観で描かれる作品は多くの注目を集めています。
宗教画を思わせる厳かな雰囲気の漂う作品の多くは、舞台の一場面のように設えられた空間に、黒い布を纏った人物と頭から白布を被った人物が描かれています。目を閉じ、布で視線を遮る彼らは、物語に没頭しているようにも、あるいは何かから目をそらすために役割を演じているようにも見えます。日常生活の中で感じる社会への矛盾などが織り込まれているという西村の物語は、登場人物の見えない視線の先だけでなく、私たちの日常という舞台でも繰り広げられているのかもしれません。
今展では、新作の幅2mの大作を中心に、十数点の作品を発表いたします。当画廊では4回目となる展覧会ではどのような物語が語られるのか、お見逃しなく、ぜひご高覧ください。
〈作家コメント〉
情報が飽和している時代を生きている私達は、自分を見失い、ありのままの自分を生きているつもりでいるけれど、実際は理想の自分や求められる自分を無意識に演じているだけなのではないか。
それをシェイクスピアの「人生は演劇である」という言葉に擬え、演劇の一幕のような作品を制作している。
>> 西村藍 略歴
〈前回の展覧会〉
humanité bis
西村藍展 NISHIMURA Ai
―私を許さない光―
2021.10.18(月)‐10.23(土)
〈画廊からの発言 新世代への視点2022〉
本展は、銀座・京橋を中心とした7画廊の共同開催によるもので、各画廊が推薦する40歳以下の新鋭作家の個展を同時期に行う企画です。1993年に始まり、今回で23回目を迎えます。参加画廊、作家情報、イベントの詳細はウェブサイトをご覧ください。
主催:東京現代美術画廊会議
【トークイベント】
出品作家の作品紹介とともに、現在の日本美術界の動向をお話いただきます。
登壇者:五十嵐卓(SOMPO美術館学芸員)、出品作家
進行: 上田雄三(ギャラリーQ)
日時:2022年7月25日(月) 17:00-18:30
会場:銀座洋協ホール(東京都中央区銀座6-3-2 ギャラリーセンタービル6階)
定員:先着50名
参加無料、予約不要
【スタンプラリー】
7画廊全てのスタンプを集めた方限定の特典
- 「新世代オーディエンス賞2022」 観客が選ぶアーティストの作品(5万円相当)を1名様にプレゼント
- 「新世代への視点2022」期間中に購入された出品作品の代金を10%割引
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