川島清は1986-88年にAsian Cultural Councilの助成を受けて渡米。P.S.1プロジェクト(ニューヨーク)に参加。1993年「川島清 内層の視点―Observation」いわき市立美術館(福島)、「90年代の日本-13人のアーティストたちの提言」ローマ市立フォルクローレ美術館(イタリア)、デュッセルドルフ美術館(ドイツ)、2000年「ART TODAY 2000―3つの回顧から」セゾン現代美術館(長野)等に出品。個展を発表の中心として精力的に制作活動を続けています。
近年は2006年「彫刻なるもの―川島清、土谷武、若林奮の作品から」いわき市立美術館、2013年「ミニマル|ポストミニマル 1970年代以降の絵画と彫刻」宇都宮美術館(栃木)に出品。さらに2016年には川越市立美術館(埼玉)、いわき市立美術館において開催された新作を含む大規模な個展が好評を博すなど、日本を代表する彫刻家の一人として活躍しています。
鉄、鉛、木、石膏など重厚な素材を用いて構成される川島の彫刻は、身体を通して紡ぎだされる言葉とともに構築された空間が提示されます。一方、平面作品として発表されるドローイングは、彫刻のためのデッサン、プランとしての位置づけではなく、紙や板など素材の上に成立した彫刻として、また別の位置付けがなされています。
今回は、近年発表を続ける木、鉄、鉛を素材とした彫刻作品「Patioシリーズ」の新作を含めた7点を展示いたします。今回もお見逃しなく是非ご高覧下さい。
尚、現在宇都宮美術館のコレクション展示として11月29日迄、川島の作品が展示されています。また、アーティストトークも行われますので併せてご参加下さい。
[関連情報]
令和2年度第1回・コレクション展
「生きられた場所/生きられる場所」 特集展示・川島清
会場:宇都宮美術館(栃木県宇都宮市)
会期:4月26日(日)-11月29日(日) (会期中2回の展示替えあり)
*アーティストトーク「川島清 語る」 11月15日(日) 14:00-15:30
>> 川島清 略歴
〈以前の展覧会〉
川島清 ドローイング ボリューム I
Kiyoshi KAWASHIMA Drawings Volume I
2020.6.8(月)‐6.27(土)
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「パティオ 24 - 水の兆」
2001/2012
鉄、鉛、銅、包帯、葉(桜)、ワイヤー、ワックス
8.3×20.7×38.3cm
撮影:山本糾
Patio 24 - Signs of Water
Steel, lead, copper, bandage, cherry leaf, wire, wax
Photo: Tadasu Yamamoto
「パティオ 44 - 水蒸気について」
2020
鉄、鉛、枝、葉、松脂、胡粉、ワックス
12.0×29.0×47.5cm
撮影:加藤健
会場風景 / Installation view
撮影:加藤健
〈参考図版〉
宇都宮美術館コレクション展
「生きられた場所/生きられる場所」
特集展示・川島清
展示風景より
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