どんなにデタラメに絵具が付いていても、画布上の出来事となれば、それを絵画と呼ぶこと自体は不当ではありません。もっとも、それはただ絵画と呼ばれるだけの話。絵画以外の事物――たとえばチョークとイレイザーで程良く汚れた黒板――と較べて意義深いものであるかは、別の話です。画布に線を引き、色を塗ることの、安っぽいロマンティシズムにも実利にも帰せない証〔あかし〕を、作品をとおして立てたいと考えています。
石川県金沢市生まれ。木村秀樹(画家・版画家,京都市立芸術大学名誉教授)に師事 |
[主な個展] |
1990 |
Fine Art Gallery、ニコルス州立大学(ルイジアナ、USA) |
1991 |
国立ステファニアギャラリー(ブダペスト、ハンガリー) |
1992 |
ギャラリーNOW(富山) |
1993 |
KIDI Gallery、KIDI PARSONS 金沢国際デザイン研究所、石川 |
2010 |
Upstairs Art Gallery、サウスイースタン大学(ノースカロライナ、USA) |
2013 |
ギャルリー東京ユマニテbis(東京) '14 '15 '17 |
[主なグループ展] |
1982 |
「北九州絵画ビエンナーレ」 北九州市立美術館(福岡)
「Salon de Mai」 Espace Pierre Cardin(パリ、フランス)
「Joan Miro International Drawing Exhibition」 ジョアン・ミロ現代美術館(スペイン) '83 |
1986 |
「“Arts of Today” Budapest International」 ブダペスト青年芸術家クラブギャラリー/ブダペスト美術館(ハンガリー) '87
「Rijeka International Original Drawing Biennale」 リエカ国立近代美術館(旧ユーゴ) |
1987 |
「テジョン青年絵画トリエンナーレ '87」 Daejeon Arts Center(韓国) |
1989 |
「Aesthetic '89」マクファーソン大学(カンザス、USA)2席賞受賞 |
1990 |
「常設企画展 ─近・現代部門─」 石川県立美術館(石川) |
1991 |
「Small Works '91」 80 Washington Square East Gallery、ニューヨーク大学(USA) |
2009 |
「International Drawing Biennale Melbourne」 (オーストラリア) '11 '13 '15 |
2012 |
「International Painting NYC」 Jeffrey Leder Gallery, NY(USA) |
2016 |
「美術館に行こう!ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方」 金沢21世紀美術館市民ギャラリー(石川) |
2018 |
「上田高弘/右澤康之展」 ギャルリー東京ユマニテbis(東京) |