〈作家コメント〉
何かがそこにあり、
何かがそこからなくなった。
そこには痕跡が残された。
何がそこにあったのかを痕跡は語る。
何がそこからなくなったのかを痕跡は語る。
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一貫してひびわれをテーマに制作をしています。
ひびわれは物質から水分が蒸発し、乾燥状態になる過程で起こる現象です。面白いところは様々な要素によって毎回違う表情が現れる点です。
私が介在し得ないひび割れを起こすことで、作品は私の手の届かないところで完成します。その作品は人工と自然の中間に位置すると考えます。
今回の一連の作品では、図形を切り出した型板を使用しています。型板の上に土を無作為に載せたり、クッキーのように型取ったりしています。図形は複雑なものではなく単純な形を選んでおり、ひびわれはその図形の凹凸に沿って表れます。
そのひびわれは私には図形の痕跡のように見えるのです。
安田 萌音 YASUDA Moeto
1992 |
神奈川県出身 |
2015 |
多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻卒業 |
2017 |
多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻日本画研究領域修了 |
[個展] |
2016 |
「安田萌音展」 ギャルリー東京ユマニテbis、東京 |
2017 |
安田萌音修了個展「行為の記録 -大地-」 ギャルリー東京ユマニテbis |
[グループ展] |
2013 |
「ポンガイズム」 デザインフェスタギャラリー、東京
「くゆらす展」 KAYA gallery+studio、神奈川
「未来の収穫祭 '13」 丸亀市生涯学習センター、香川 |
2014 |
「ポンガイズム 2」 デザインフェスタギャラリー、東京
トリエンナーレ豊橋「星野眞吾賞展」 豊橋市美術館、愛知 〈入選〉 |
2015 |
「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」 国立新美術館、東京
「色さざれ-多摩美術大学日本画専攻卒業有志展-」 銀座洋協ホール、東京
「ポンガイズム 3」 銀座第七ビルギャラリー、東京 |
2016 |
「1440 -2016年多摩美術大学大学院日本画研究領域2年生展-」 佐藤美術館、東京 |
2017 |
「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」 国立新美術館
「Hotサンダルプロジェクト展 in 東京」 銀座洋協ホール
「神山財団芸術支援プログラム第3回卒業成果展」 銀座アートホール、東京 〈奨励賞〉 |
2018 |
「根源へPartⅡ-1 育ちゆくもの」 ギャルリ・プス、東京 |
2019 |
「鯨虎じょう・安田萌音展」 現代美術 艸居、京都
「多摩美術大学 助手展 -交差する視点-」 FEI ART MUSEUM YOKOHAMA、神奈川
「大地と人と街 西村卓 安田萌音2人展」 ギャラリイK、東京
「多摩美術大学助手展'19 Poly-」 多摩美術大学八王子キャンパス、東京 |
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