〈作家コメント〉
このせかいのどこかに
わたしの半身が存在すると
ずっと信じていた
17歳のときにわたしはその半身を見つけた
半身は突如わたしの前に降り
そのままスーとわたしの中に溶け込んでしまった
ロマンティックなのでそれを恋人と呼ぶことにした
恋人はわたしに、「世界をよく見ろ」という
その姿を描きたいのだが、なにしろ見たことがないので、よく描けない
おそらくとても巨漢のようにおもう
名まえもわからない
とりあえず、わたしはその恋人をえがきつづけることにして
そのまま十五年経ち、いま。
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真道 あすか SHINDO Asuka
1985 |
東京都世田谷区生まれ |
2008 |
多摩美術大学美術学部絵画学科版画専攻卒業 |
2011 |
多摩美術大学大学院美術研究科博士前期程油画専攻修了 |
[個展] |
2010 |
「重症のそらみみ」 COEXIST&Ouchi gallery NY、東京 |
2013 |
「困難と享楽、このせかいの果て」 ギャルリー東京ユマニテbis、東京 |
2014 |
「わたしをめぐる逡巡、他人の肖像」 ギャラリーCREA、東京 |
2016 |
「この身に纏う妖気を手に入れる」 ギャルリー東京ユマニテbis |
2018 |
「かつてとても愛された 小さな生きものの図」 ギャルリー東京ユマニテbis |
[グループ展] |
2007 |
「小山怜理・真道あすか二人展」 UPSTEARS GALLERY、東京 |
2008 |
「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」 国立新美術館、東京
「多摩美術大学版画専攻卒業制作展」 銀座東和ギャラリー、東京 |
2009 |
「小山怜理・真道あすか二人展」 プラフ18番館(山手西洋館)、神奈川 |
2010 |
「Other Painting II: 3rd Annual Emerging Artists from Japan」
Williamsburg Art & Historical Center, NY, USA |
2011 |
「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」 国立新美術館 |
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「かつてとても愛された 小さな生きものの図」
2017
Oil on canvas
72.7×72.7cm
「わたしはひとりでどこへでも行けるということを知っていた」
2018
Oil on canvas
72.7×72.7cm
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