時松はるなは1984年千葉市生まれ。多摩美術大学在学中に当画廊の若手作家を紹介する「humanité lab」 企画で初個展を開催。硬質なシャープペンシルで描かれたしなやかな線で、どこか可笑しく、どこか楽しい作品は好評を博し、その後東京オペラシティアートギャラリーでの所蔵品展、KIAF韓国アートフェアなどに出品。さらに「GEISAI 10」では審査員特別賞(サミュエル・クン賞)を受賞するなど、大学在学中から注目を集めました。また、近年は韓国やシンガポールでのグループショウでの発表、演劇や国立能楽堂、国際交流基金でのイラスト制作など活躍の場も広がっています。
また、昨年は一年に渡り、新宿タカシマヤのウェブサイトにて日本の風物詩を表す「七十二候」をほぼ毎週発表。2月には「時松はるなのこよみ展」と題し、全原画を展示した個展が好評を博しました。
画面いっぱいに広がる、何やら楽しそうな人たち。ある時は舞台袖で出を待つ俳優だったり、ある時は男子を追い掛ける女子だったり。そんな群衆の中にいてもどこか満たされない孤独感に悩む大切な仲間がいたり。日常的に繰り広げられるほのぼの、ドキドキとした人々の感情の一場面。自分自身と向き合いながら淡々と過ごす私たちの内面を代弁するかのように時松は何気ない瞬間を切り取り、全くの下絵なしに使い慣れたシャープペンシルや水彩、色鉛筆で軽やかに表現して見せてくれます。
今回の個展は昨年、福住画廊(大阪)で開催した展覧会の巡回で、ユマニテでは3年ぶりの個展となり20数点展示いたします。何気ない日々の積み重ねが一番愛おしく、その思いをストレートに表現する時松のどこまでも自由で楽しい作品たち。この機会をお見逃しなく是非ご高覧下さい。
>> 時松はるな 略歴
〈以前の展覧会〉
時松はるな展 「きみの顏が好きだ」 in 東京
TOKIMATSU Haruna "I Love You" in Tokyo
2015.7.6(月)‐7.18(土)
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「おふとん」 2017
シャープペンシル、水彩、紙、パネル
Comforters
Pencil, watercolor, paper on panel
53×53cm
「需要と供給」 2017
シャープペンシル、水彩、紙
Supply and Demand
Pencil, watercolor on paper
33.3×45.5cm
会場風景 / Installation view
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