岡知代(おか・ともよ)は1986年生まれ。金沢美術工芸大学大学院で漆芸を専攻、2015年に博士号取得。国内外で発表を続け、漆を素材に今最も注目される若手作家のひとりです。
漆を鏡面に磨き上げた岡の作品は、水面のように滑らかな表面に有機的な文様が浮かび上がります。よく見ると、文様は二重、三重に描かれ、光の加減によって違う表情を見せます。艶めく漆の黒、箔の金属的なきらめき、さらに透明度の高い漆によって描かれる透明な文様。思わず覗き込みたくなるような世界が広がります。
ギャルリー東京ユマニテでは3年ぶりの展覧会となります。今回発表される作品は、博士課程修了時に取り組んだもので、パネル2枚を組み合わせた1.6mもの大作です。一週間と短い会期ですが、お見逃しなく是非ご高覧下さい。
〈作家コメント〉
私は、自然物の目には見えない奥底に感じる、
微細で感覚的な世界に
力強く、煌めくものを感じます
無いようで有る
見えそうで見えない
奥に内包された自然のエネルギーに満ちた世界を
漆を通して追い求めています
>> 岡知代 略歴
〈以前の展覧会〉
humanité lab vol. 50
岡知代展 「漆表面Ⅱ ―その奥に内包された世界―」
OKA Tomoyo "URUSHI SURFACE II -The World Contained in the Depths-"
2014.7.21(月・祝)‐8.2(土) |