「画廊からの発言 新世代への視点2015」は、銀座・京橋を中心とした画廊の共同開催による展覧会で、各画廊が推薦する若手作家の個展を同時期に開催する企画です。ギャルリー東京ユマニテでは藤川さき(ふじかわ・さき)を紹介いたします。
藤川は1990年生まれ、2013年に多摩美術大学絵画学科を卒業しました。展覧会やアートフェアにて精力的に作品を発表、国内にとどまらず海外でも多数展示しています。「TAGBOAT
ART FES 2014」では審査員賞をダブル受賞し注目を集め、今後の活躍に期待が高まる若手作家です。
日常の中で感じたことを出発点に制作する藤川の作品には、必ずといってよいほど女性の姿が描かれています。何かを決意した力強さと不安が同居したような視線が印象的な彼女たちの姿からは、日々悩み、決意を繰り返しているであろう藤川自身の姿を想わずにはいられません。迷いがあっても前へ進んでいこうという作家の等身大の思いが垣間見えるからこそ、藤川の作品は見る者の共感を呼ぶのです。
画面には植物、動物、人形など様々なモチーフがちりばめられています。それら一つ一つは、藤川の日常の中で起こったことや考えたことを表す記号として注意深く選ばれたものです。一見ランダムに配置されているようでも、全てが関連付けられ、ストーリーを紡ぐためにあるべき位置に描かれているのです。
本展では、大作を含む新作ペインティングのほか、のびやかな線で描かれるドローイング作品も多数展示いたします。藤川の今を映す作品群をお見逃しなく、是非ご高覧ください。
<作家コメント>
身の回りの環境から生まれた興味や疑問をもとに、作品制作を行なっております。
個展では、今の自分だからこそ作りたいと思えるものに、技法にこだわらず沢山挑戦していく予定です。
自分なりの目線で見た世の中のことをお伝えできるように頑張ります。
>> 藤川さき 略歴
<以前の展覧会>
IMPACT 2011
鎌田あや 北村奈津子 高木真希人 富田菜摘 藤川沙樹 山口奈穂
2011.7.4(月)‐7.21(木)
<関連情報>
「画廊からの発言 新世代への視点2015」は銀座・京橋を中心とした12画廊の共同開催によるもので、各画廊が推薦する40歳以下の新鋭作家の個展を同時期に行う展覧会です。1993年に始まり、今回で16回目を迎えます。参加画廊、作家情報、ギャラリーツアーの詳細はウェブサイトをご覧ください。
【アーティストと行く「新世代への視点2015」ギャラリーツアー】 *参加無料
- ツアーコンダクター:開発好明
2015年7月21日(火) 13:00-17:00
予約受付:FUMA Contemporary Tokyo|文京アート bunkyo-art@wind.ocn.ne.jp
- ツアーコンダクター:遠山香苗 (高校生対象)
2015年7月25日(土) 13:00-17:00
予約受付:ギャラリー川船 kawafune@diamond.broba.cc
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