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展覧会 :: EXHIBITIONS

 

鎌田あや展 「いずれ、いずれ、あるところで…」
私は話しているらしいが、これは私ではない。私のことを話しているらしいが、これは私のことではない。
KAMATA Aya "Someday, Someday, Where There Is..."
2014.8.25(月)‐9.6(土) 日曜日休廊 10:30-18:30

鎌田あやは1981年東京生まれ。2010年多摩美術大学大学院修了後、トーキョーワンダーウォール、岡本太郎賞、中之条ビエンナーレなどに出品。東京、大阪で発表し、ユマニテでは今回が5年ぶり3回目の個展となります。

鎌田作品の根底にあるのは、女性である自分自身、女性なるその不思議な生き物への興味でした。鎌田自身や友人から集めた毛髪で作られた立体オブジェ、見知らぬ誰かに使われた中古の衣服、装飾品、インテリア雑貨などによるインスタレーション、日々の生活にあふれる手鏡、メイク道具にびっしりと施されたつけまつげ。意図せず知らぬ間に作られたイメージに苦悩しながらも、女性本来のしたたかで繊細な感覚、強さ、美しさをインパクトのある独特の作品で発表してきました。

今回の新作は、1mもの板ガラスに花やランプなどのモチーフが描かれています。よく見るとそれは細かい文字がびっしりと彫り込まれ、その一字一句は鎌田が無作為に選んだ小説の原文をそのまま彫り描いています。ガラスの両面から見えるフォルムはとても美しく繊細ですが、刻み込まれたその文字の痕跡は二度と消えることはありません。板ガラスに延々と文字を彫り続ける鎌田の行為は、まるで写経のように時間の経過を刻みながらも、消えることのないストーリィとこれから始まるであろうすべての事柄を受容する凛とした強さを感じさせます。

今回もまた新たな展開を見せる鎌田の美しくも儚げな新作。お見逃しなく是非ご高覧下さい。

 

>> 鎌田あや 略歴

 

<ステイトメント>

ガラスを削り文字を刻むことで、物語は終わりのない地のすべりに流され、描かれた図字が、朝の記憶も夕べの希望もない日の光の下で静かに語りだす。終わりながら始まり始まりながら終り現在過去未来を否定も肯定もせずそこに在り続けることを問う。

 

<展示内容>

ガラスに彫描した作品118.0×104.0cmが5点、72.5×54.0cmが8点、その他小品含め約15点。

 

<以前の展覧会情報>

鎌田あや KAMATA Aya
「where there is #04」(部分/detail) 2014
「where there is #04」(部分/detail)
2014
ガラスに彫描 Engraving on glass
72.5×54.5cm

<参考作品>
鎌田あや KAMATA Aya
「my mirrors #58」(部分/detail) 2011

「my mirrors #58」(部分/detail) 2011
つけまつげ、中古のドレッサー
False eyelashes on used dresser
180×85×40cm

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