4年ぶりとなる西島直紀の新作展を開催いたします。
西島は以前からアカンサスの葉のシルエットを用い、紫や紺などいくつかの色層を重ね合わせた抽象的な作品を発表していましたが、前回の個展では一変して湖畔や山荘、森などどこか懐かしい風景を描いた作品へと変化して来ました。4年ぶりとなる今回の新作は静かな庭や水の流れる風景などに加え、新たに人体を描いた大作が発表されます。
描かれるその風景は色彩を抑えたブルーグレーや淡い青紫色で、さらに画面全体には規則正しくたくさんのドットが散りばめられています。今回の展覧会タイトル「switch」は、ドットが場面の切り替えを起こさせるスイッチボタンのような役割を果たしています。そのスイッチを押す、認識することによって目の前に広がる場面の遠近感を狂わせ、時間を俯瞰させるような不思議な光景が広がります。日常の何気ない風景でありながら、どこか深層心理へと誘う作品群。是非ご高覧下さい。
尚、下山芸術の森発電所美術館(富山県入善町)にて、画家O
JUN氏との二人展「第十回東京MAC(幕の内)西島直紀・O JUN」(会期4/13-6/30)が開催されます。こちらも併せて是非ご高覧下さい。
>> 西島直紀 略歴
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「本を読む」 2013
油彩、ワックス、キャンバス
Oil, wax on canvas
145.6×78.7cm
「流れ」 2013
油彩、ワックス、キャンバス
Oil, wax on canvas
30.2×24.5cm
会場風景
「第十回東京MAC(幕の内)西島直紀・O JUN」(発電所美術館)会場風景
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