吉原洋一は1983年神奈川県生まれ。大学時代に訪れたパリで偶然、アンリ・カルティエ・ブレッソンの作品に出会い強烈な印象を受け、「写真で人を撮る」ことに魅せられてきました。現在は、ポートレイト写真を中心に発表をしています。 ギャルリー東京ユマニテでは、2006年10月から詩人が自作を朗読するプロジェクト「La Voix des Poètes (詩人の聲)」の企画に協力。その後、他画廊での公演も増え今年700回を迎えます。 吉原はこのプロジェクトに参加し、詩人が画廊という空間において自身の肉声にのせ自作を1時間朗読すること、そして詩人への興味からこの撮影を始めました。今回の展示は、昨年6月以降、当画廊を会場に行われた17人の詩人たちの朗読会において1時間10枚に限定し撮影された作品です。 画廊という非日常の空間で繰り広げられるパフォーマンス、詩人の一瞬が切り取られ、鑑賞者とともに作られる緊張感。吉原の写真からは、対象者への温かい眼差しが感じられます。会期中には、朗読会も行われます。この機会に是非ご参加下さい。
<作家コメント> 詩人が自らの詩を声にするとき、彼らの言葉は外側へとはなたれていく。しかし、彼らの意識は自らの言葉自体にすいよせられるようにして、内側へとしずんでいく。その姿は、詩人が詩人たるゆえんであると同時に、あまりに剥き出しにされた人間そのものに感じる。気が遠くなるくらいに危うく、無邪気なまでにまっすぐな彼らに対する畏怖と憧れから、ぼくは目をそらすことができないでいる。
<展示内容> ゼラチンシルバープリントの写真作品約20点
<関連企画> 会期中、詩人による朗読会を開催します。是非ご参加ください。 La
Voix des Poètes (詩人の聲)
<展覧会概要> humanité
lab vol. 44 |
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