「高橋睦郎 2010.6.8」 ゼラチンシルバープリント 56.0×45.7cm

 

吉原洋一は1983年神奈川県生まれ。大学時代に訪れたパリで偶然、アンリ・カルティエ・ブレッソンの作品に出会い強烈な印象を受け、「写真で人を撮る」ことに魅せられてきました。現在は、ポートレイト写真を中心に発表をしています。

ギャルリー東京ユマニテでは、2006年10月から詩人が自作を朗読するプロジェクト「La Voix des Poètes (詩人の聲)」の企画に協力。その後、他画廊での公演も増え今年700回を迎えます。

吉原はこのプロジェクトに参加し、詩人が画廊という空間において自身の肉声にのせ自作を1時間朗読すること、そして詩人への興味からこの撮影を始めました。今回の展示は、昨年6月以降、当画廊を会場に行われた17人の詩人たちの朗読会において1時間10枚に限定し撮影された作品です。

画廊という非日常の空間で繰り広げられるパフォーマンス、詩人の一瞬が切り取られ、鑑賞者とともに作られる緊張感。吉原の写真からは、対象者への温かい眼差しが感じられます。会期中には、朗読会も行われます。この機会に是非ご参加下さい。

 

吉原洋一 略歴

 

<作家コメント>

詩人が自らの詩を声にするとき、彼らの言葉は外側へとはなたれていく。しかし、彼らの意識は自らの言葉自体にすいよせられるようにして、内側へとしずんでいく。その姿は、詩人が詩人たるゆえんであると同時に、あまりに剥き出しにされた人間そのものに感じる。気が遠くなるくらいに危うく、無邪気なまでにまっすぐな彼らに対する畏怖と憧れから、ぼくは目をそらすことができないでいる。

 

<展示内容>

ゼラチンシルバープリントの写真作品約20点
高橋睦郎、天沢退二郎、藤本真理子、天童大人、たなかあきみつ、白石かずこ、平林敏彦、伊藤比呂美、稲葉真弓、紫圭子、山崎佳代子、財部鳥子、松尾真由美、大島龍、薦田愛、鍵岡正謹、田中庸介(撮影順)

 


「白石かずこ 2010.8.31」
ゼラチンシルバープリント
56.0×45.7cm

「たなかあきみつ 2010.8.25」
ゼラチンシルバープリント
56.0×45.7cm

「伊藤比呂美 2010.9.21」
ゼラチンシルバープリント
45.7×56.0cm

 

<関連企画>

会期中、詩人による朗読会を開催します。是非ご参加ください。
ご予約はギャルリー東京ユマニテまで、電話かメールでお申し込み下さい。
電話:03-3562-1305

La Voix des Poètes (詩人の聲)
12/22(木) 伊藤比呂美
12/26(月) 天童大人
12/27(火) 野谷文昭
12/28(水) 高橋睦郎
*各回 18:30開場(受付)、19:00開演
入場料: ¥2,700(予約) ¥3,000(当日) 学生¥1,500

 

<展覧会概要>

humanité lab vol. 44
吉原洋一展 「詩人・声・肖像」 YOSHIHARA Yoichi "poet, voice, portrait"
2011.12.22(木)‐12.28(水) *12/25(日)のみ休廊 10:30-18:30

 

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