「抒情・あかるい時」　"Lyrique: Enlightening Moment"　 1915　13.3×9.7cm　木版多色
公刊「月映」V-5（1989 ed.20 恩地邦郎摺）

 

ギャルリー東京ユマニテは、この度恩地孝四郎の版画展を開催いたします。
恩地は1891年東京生まれ。今年が生誕120周年となります。日本の抽象絵画、創作版画のパイオニアとして活躍し、1914年、詩と版画の雑誌『月映』を創刊。詩人、作家との交流から装幀の仕事も多く手掛けました。
恩地の作品は木版画による抽象作品が主ですが、ほぼ一世紀前の画風とは思えないほど、その斬新な感覚は現在においても魅力あふれるものです。しかしながら、恩地自身による自摺り作品は殆どが美術館などにパブリックコレクションとして所蔵され、制作当初からエディションも少なく貴重なものとなっていました。
そのため、ギャルリーユマニテは1989年に孝四郎の長男恩地邦郎氏の摺り、監修による「邦郎摺り」を刊行しました。 本展は、恩地孝四郎生誕120周年に際し、当時刊行された作品から50数点を選び、約20年振りに孝四郎版画作品を一堂に展示販売するものです。
この機会をお見逃しなく是非ご高覧頂けますようご案内申し上げます。また、会期中、ヴァイオリニスト川畠成道氏によるミニコンサートも開催いたします。併せてご参加ください。

 

恩地孝四郎プロフィール

 

「あるヴァイオリニストの印象（諏訪根自子像）」 "Impression of a Violinist (Portrait of Suwa Nejiko)" 1946　42.5×34.9cm　木版多色 （1993 ed.20 恩地邦郎摺）

「キリストとマリア」 " Christ and the Virgin Mary" 1915　24.0×17.5cm　木版多色 （1993 ed.20 恩地邦郎摺）

「海にゐる人物」 "Human Figures on the Beach" 1929　22.9×14.2cm　木版多色 （1989 ed.20 恩地邦郎摺）

 

＜関連企画＞

ミニコンサート　出演：川畠成道氏（ヴァイオリン）
6/15(水) 19時開演　
会場：ギャルリー東京ユマニテ
入場料：￥2,000
お申し込み：ギャルリー東京ユマニテまでご連絡ください。

 

＜展覧会概要＞

恩地邦郎の摺りによる 恩地孝四郎作品展　 ～ひと・こころ・からだ～
2011. 6/13（月）‐6/25（土）　日曜日休廊　10:30-18:30