この度、ギャルリー東京ユマニテでは、大阪を拠点に木彫の幻想的な作品を発表する大平弘の新作展を開催いたします。大平は1961年生まれ。グラフィックデザインの仕事をメインに活動し、朝日広告賞、毎日広告デザイン賞などの各部門で受賞するなど活躍しています。その傍ら、ヒノキ材を素材に幻想的な物語を思わせる中性的な人体木彫を発表してきました。 大平はグラフィックデザインの表現素材選びを、木彫の材料、素材選びに重ね合わせたのが、この仕事をするきっかけになったと言います。ヒノキ材の少し湿った手触り、その香りを身近に感じながら、カッターナイフを使い素材と対峙し、新しいかたちを産み出す行為。大平はこれらの木彫作品を作ることで、グラフィックデザインという別の仕事とのバランスを取っているようです。 今回はギャルリー東京ユマニテにて2年ぶりの新作展となります。木のぬくもりと静謐な時間に満たされた大平の作品。この機会に是非ご高覧下さい。
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