黒田克正×清水六兵衛 -物質と意識の磁場 PartⅡ-
KURODA Katsumasa × KIYOMIZU Rokubey
2008.2.12(火) - 3.1(土)
日曜日休廊 10:30-18:30

黒田克正は1945 年、滋賀県生まれ。武蔵野美術大学、東京藝術大学大学院修了後、1988 年に日本国際美術展大賞を受賞し、以後、国内外で作品を発表。
ニューヨークのグラフティアートに影響を受け、油彩にとどまらず、様々な素材を駆使したパワフルで即興的なペインティングが特徴です。また、長谷川きよし(歌手)、吉行和子(女優)、大野一雄(舞踏)、三宅榛名(音楽家)などの舞台美術を手がけるなど、美術の垣根を越えて幅広く活躍しています。さらに2001年には、京都女子大学での京都真如堂管主で画家の斉藤真城とのセッションでコラボレーション作品を発表。世代を超え、互いの価値観がせめぎあう作品は好評を博しました。

清水六兵衛は1954年京都市生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業後1983年朝日陶芸展でグランプリを受賞し鮮烈なデビューを飾って以来、「清水柾博」の名で陶を素材とした大型の現代彫刻作品を国内外で発表。建築や野外空間への作品提案なども数多く手掛けています。1993 年には京都府文化奨励賞を受賞。
2000 年、江戸時代から続く京焼の名門「六兵衛窯」を継ぎ、「八代清水六兵衛」を襲名。2007 年の宇部野外彫刻展には大型の野外彫刻を出品しました。伝統的な陶器と陶を素材にした彫刻作品を数多く発表しています。

今回、この二人のコラボレーション展は2006 年のギャラリーなか
むら(京都)に続いての展覧会となります。黒田、清水双方の新作の他に、コラボレーション作品が展示されます。
互いに京都在住で親友同士の付き合いではありますが、一方が作り上げた作品にもう一人が手を加えて作品を作り上げる難しさは想像以上のものです。黒田は以前にも画家とのコラボレーションを行っていますが、、清水にとっては黒田が初めての相手となります。二人のコラボレーション作品は、清水が形成した形に黒田が線描し焼き上げるという方法をとりました。黒田にとっても初めての陶芸作品への展開となります。また、合作以外にもそれぞれの新作を展示いたします。
絵画と彫刻、それぞれの立場で活躍する二人のコラボレー ション展。東京では初めての開催となります。この機会に是非ご高覧下さい。

黒田克正 KURODA Katsumasa
1945 滋賀県生まれ
1969 武蔵野美術大学造形学部美術科油絵専攻卒業
1970 東京藝術大学大学院油画研究科修了
1988 第17 回国際美術展大賞受賞
音楽家長谷川きよしらとの「即興的奏描」(1993 年)、京都・真如堂の齋藤真成貫主とのコラボレーション制作(2001 年)。
日豪交換現代美術展(1989 年)や、「心の相談室プレイルーム壁画」(2004 年)など作品多数。現在、京都女子大学教授
関連リンク

清水六兵衛 KIYOMIZU Rokubey
1954 京都市生まれ
1979 早稲田大学理工学部卒業
1983 朝日陶芸展グランプリ受賞
第3回「次代を担う作家展」大賞(1992年)、日本陶磁協会賞(2005
年)など受賞。第49 回ファエンツァ国際陶芸展、
日本現代陶芸展-前衛の動向(オランダ)展(1999 年)、
タカシマヤ美術賞(2002 年)などに出展。
2000 年、八代清水六兵衛を襲名。
現在、京都造形芸術大学教授。国際アカデミー会員。

お問い合わせは ギャルリー東京ユマニテ humanite@js8.so-net.ne.jp
tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306


黒田克正
「よこたわる1」
ミクストメディア、キャンバス
270x212cm


清水六兵衛
「AMORPHOUS」

67x67x58(h)cm


黒田克正×清水六兵衛 (合作)
「無題」

40x40x40cm


清水六兵衛
「光の受容器-2007」

300x300x50(h)cm
撮影:山本糾

EXHIBITION

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