奥「個体0506」H1180x500x400mm
手前「個体0505」H900x670x400mm
黒御影石
撮影:山本糾
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村井進吾は1952年生まれ。多摩美術大学大学院修了後、数多くの個展、グループ展で作品を発表。さらに、建築家との共同作業によるアートワークも多く手掛けています。近年では大分市美術館で開催された「アート循環系サイト展」に出品、同美術館での大規模な個展も好評を博しました。
村井の作品はそのストイックな作品のためか、まず、石の美しさに心を奪われます。作品は黒御影石や大理石を掘削しただけの一見、簡潔極まりない形状をしています。しかしながら、その作品を良く見ると、所々に内部に思いを馳せる痕跡がいくつも見られます。
村井は従来、石塊を分割し再度組み立てた作品を発表してきました。それは二度と内部構造を見ることが出来ない、見えない部分を想像するしかない作品でした。そのような中、近年は内部を隠すのではなく、外見から全てが見える切込みのある作品を発表しています。物体である「石」に、ある構造を与えることによって、その作品はどのような見え方をするのか?それが近年のテーマ、関心事でもあります。
今回は新作の黒御影石の作品6点と小品の展示です。昨年に続いての展示になりますが、画廊空間も新しく変わりましたので、この機会に是非ご高覧頂けますようよろしくお願いいたします。
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●展覧会名 村井進吾 展 MURAI Shingo New Works 2005
●会期・日時 2005 / 10 / 3(月)- 10 / 22(土)
日曜、祝日休廊 10:30-18:30
●会 場 ギャルリー東京ユマニテ (昨年7月より移転いたしました)
〒104-0031 東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB1F tel. 03-3562-1305
※地下鉄銀座線京橋駅下車⑥番出口から徒歩1分
●問い合わせ先 ギャルリー東京ユマニテ
tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306
e-mail: humanite@js8.so-net.ne.jp
左から 「個体0501」H800x550x550mm
「個体0502」H800x550x550mm
「個体0503」H1000x600x293mmx2pcs
「個体0504」H920x315x315mmx4pcs
全て黒御影石
撮影:山本糾 |
村井進吾 略歴
1952 大分市生まれ
1978 多摩美術大学大学院美術研究科修了
主な個展
1984, ’85, ’88, ’90, ’99 ギャラリー山口(東京)
1997 愛宕山画廊(東京)
2000, ’02, ’04 ギャルリー東京ユマニテ(東京)
2001 「思考する石」大分市美術館
主なグループ展
1986, ’87 「PARTY浜松町東芝ビル彫刻展」(東京)
1994 「カジマ彫刻コンクール」鹿島建設KIビルアトリウム(東京)奨励賞受賞
1994 「サントリー美術館大賞展’94」<推薦部門>サントリー美術館(東京)
1995 「洞爺村国際彫刻ビエンナーレ’95」(北海道)準大賞受賞
1996, ’97, ’99, ’01, ’03 「雨引の里彫刻展」(茨城)
1997 「大邸アジア美術展」(韓国)
2000 「現代美術の磁場TUKUBA2000」茨城県つくば美術館(茨城)
2000 「米子彫刻シンポジウム」(鳥取)
2000 「かわさきアートアニュアル2000」アートガーデンかわさき(川崎)
2001 「大分現代美術展2002アート循環系サイト」大分市美術館(大分)
2003 「表象都市Metamorphosis広島-芸術実験展示プロジェクト2003-」(広島)
●参考作品
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「個体2」 2003
黒御影石 60×60×153(h)cm |
「個体1」 2003
黒御影石 60×60×153(h)cm
撮影:山本 糾 |
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