GALERIE Tokyo Humanité ギャルリー東京ユマニテ
眞田岳彦 衣服造形展 「Break
the Seal / 開封する」
2002年3月11日(月) - 30日(土)
10:30 - 18:30 日曜日休廊
眞田岳彦 関連情報 1999.7
眞田岳彦は1962年東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業後、ファッションデザイナーとして活躍。より自由な表現を求めるべくイギリ スで彫刻を学びました。その後、訪れた北極圏グリーンランドでエスキモー達と共同生活を体験し、先住民イヌイットの文化を知ること となります。帰国後は、「身体と生命」、「人と衣服」をテーマに、原毛(羊毛、獣毛など)を素材とした彫刻、インスタレーション作品 制作し、国内外で発表している注目すべき若手作家の一人です。
今回の展覧会は、眞田の創作の原点であるグリーンランドでの体験に立ち帰って「生命の際」、つまり、「衣服と身体、生命そして、 衣服との関係性」を見つめる作品となります。その象徴として二つの素材が用いられます。海豹皮(アザシ皮)は、有史以前から人体の外 皮の代用として、もう一つの獣羊毛は、広い地域において独自に編み出した手法で紡ぎ、織られて、それぞれに人の生命を守り、維持し てきたものです。長い間、人の生命を守ってきた外皮、衣服を開放して、身体を解き放つとはどういうことか。ものに抱かれ、包まれる とはどういうことか。
現代社会において、「私たちと衣服」の関係を見つめ直す、そんな作品に出会えることでしょう。今回の作品は、原羊毛を使ったパー ツを30ほど繋ぎ合わせた巨大なインスタレーションが中心になります。それらのパーツは眞田自身が原毛を紡ぎ、編んで制作したもの で、着用可能で人を包み込むコートのような大きさになります。
普段なかなか意識することのない、身体と衣服の関係を眞田岳彦の作品を通 して、心地よい刺激とともに感じ取ることが出来ると思い ます。この機会に是非彼の作品を体験してください。
「内包する物のために」シリーズより
1996- 獣毛、羊毛 上から下
1999 部分
馬毛、獣毛、羊毛 560x300x60cm
展覧会名 眞田岳彦 衣服造形展 「Break the Seal / 開封する」
会 期 2002年3 / 11(月) - 30(土) 日曜日休廊 10:30-18:30
会 場 ギャルリー東京ユマニテ
〒104-0031 東京都中央区京橋3-2-18 第一会館ビル1F
tel. 03-5255-3210 ( 地下鉄銀座線京橋駅下車徒歩3分 )