当ギャルリーでは、'85年から'93年まで「IMPACT3」と題し、その時々の有望な若手作家を紹介してきました。今日激動する世界や社会の流れの中、「美術」の分野で創作活動をしている若手作家たちは何を求め作品を作り続けているのでしょうか。新世紀を間近に控えた今、その原点に立ち返って、このシリーズを6年ぶりに復活させ、また新たな作家たちを紹介していきます。
今回紹介する3人は、市川美幸が写真、眞田岳彦は原毛を使った立体とインスタレーション、林田直子は絵画とそれぞれ取り扱う素材と技法とは異なっていますが、共に昨今、その仕事は注目を浴び、今後の活躍がとても期待される作家達です。
今という同時代を生きている彼らの仕事を通して、新世紀に向け新たな展望が発見出来るのではないかと楽しみにしています。

	市川美幸　Miyuki ICHIKAWA 1963 横須賀市生まれ　1989 多摩美術大学大学院美術研究科修了ツｱイト・フォト・サロン（東京）等で個展。「現代写真の動向」／川崎市市民ミュージアム、「曖昧なる境界-影像としてのアート展」／O美術館（東京）等グループ展出品。
	眞田岳彦　Takehiko SANADA 1962　東京生まれ　1985　桑沢デザイン研究所研究科修了1985-92　ISSEY MIYAKE　Inc.勤務　1992-95 ロンドン滞在、Richard DEACONに師事。ギャラリー山口（東京）、デザインギャラリー（東京）、東京国際フォーラムExhibition　space（東京）等で個展。「ポルトガル・日本現代美術展」佐賀町エキジビットスペース（東京）等グループ展出品。
	林田直子　Naoko HAYASHIDA| 1965　東京生まれ　1987　武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業ギャラリー21＋葉（東京）等で個展。「21世紀・的・空間　現代美術と民族的空間の出会い、日本の眼と空間III」セゾン美術館（東京）、「平行芸術展　イメージ・ストーカー」小原流会館等グループ展出品。