日本の抽象絵画、創作版画のパイオニアとして活躍した恩地孝四郎(1891-1955)の版画と素描による展覧会を開催いたします。
恩地は1935年に童画家の武井武雄(1894-1983)が主宰する年賀状交換会「榛(はん)の会」に参加。会員の技術向上を意図し、会員同士による作品の評価が低いと翌年参加できないルールが設けられていました。駒井哲郎、川上澄生、棟方志功など総勢161名が参加し、約20年間続けられました。
榛の会の年賀状を含め、カレンダーなど本人の摺りによる木版画小品15点の他、素描や後摺りの木版画など貴重な作品を展示いたします。この機会をお見逃しなく、ぜひご高覧いただきますようお願いいたします。
また、現在茅ケ崎市美術館にて開催中の「小さな版画のやりとり―斎藤昌三コレクションの蔵書票と榛の会の年賀状」に恩地の作品が出品されています。2月25日まで開催されていますので、併せてぜひご高覧ください。
>> 恩地孝四郎 略歴
〈関連情報〉
「小さな版画のやりとり―斎藤昌三コレクションの蔵書票と榛の会の年賀状」
2023.12.16 (土)‐2024.2.25(日)
茅ケ崎市美術館(神奈川県茅ケ崎市)
〈前回の展覧会〉
〈レリーフ・立体・オブジェ・ペーパーワーク〉1930-1993
Reliefs, Sculptures, Objects, Paper Works: 1930-1993
2020.2.10(月)‐2.28(金)
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