〈作家コメント〉
「顔」
この作品は、テレビで見たとある国の軍隊がモチーフになっています。その国の指導者の演説を聞き、呼びかけに叫び声を上げ、応えている軍隊の一人一人の顔が、すべて同化しているように、また、ただの幾何学模様の様に見えた時、これを自分のかぎ針編みの方法で再現しなければならないと思いました。同じ方向を向いた、連続した顔のパターンを編むことで、個人であることの重要性を表現しました。
「Lightning」
よくイラストで描かれるような、稲妻模様をモチーフにした連続パターンを編み、それをニットの特性を生かし、ひっぱったり、だぶつかせたり、ほどいたりして、パネルに取り付けています。製図通りに規則的かつ機械的に編む工程、次に恣意的にパネルに取り付ける工程という、相反するような二つの工程で制作しました。
勝見 俊介 KATSUMI Shunsuke
1983 |
新潟県生まれ |
2017 |
編み物を始める |
[個展] |
2020 |
ギャラリーやまぼうし、新潟 ('21) |
2021 |
BAUHAUS666、新潟 |
[グループ展] |
2022 |
「SICF23」 スパイラルガーデン、東京
「害蟲展」(東京、神奈川、大阪巡回) 優秀賞
「西脇市サムホール大賞展」 西脇市岡之山美術館、兵庫 入選 |
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「顔」
2023
かぎ編み/綿、モノフィラメント、アクリル板、木製フレーム
136.0×93.8cm
「Lightning」
2022
かぎ編み/綿、モノフィラメント、木製パネル
152.0×117.0cm
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