〈作家コメント〉
他者のいたみへの共感と、立ちのぼる生へのよろこび。それらが制作中に交りあい、混沌と力強く浮かび上がる形態を探しながら制作しています。少女を表現するとき私は幼いころにもどり、目の前にいる少女に自分を重ねてゆく。古くて壊れやすいものに魅力を感じ、感情の色、存在の線を彫り、自分と他者の境界にあるうす皮を破りたい。
作品を通して様々な方と交感し、自分が変化する絵画実験をしているとも言えます。制作意図の根底には、人の命は尊いという思いをこめて大きな絵に挑戦していきたい、そして心に残る強く、美しい絵をいつか描きたいと思っています。
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山内 若菜 Wakana YAMAUCHI
1977 |
神奈川県藤沢市生まれ |
1998 |
武蔵野美術大学短期大学部美術科卒業 |
1999 |
武蔵野美術大学短期大学部専攻科美術専攻修了 |
2009- |
ロシアで「シベリア抑留」を忘れない文化交流を開始。以後、日露友好のための個展を継続。 |
2011- |
福島、岩手でのフィールドワークを重ね、福島の母や牧場を描いた展示を各地で開催。 |
2016- |
岡山県、横浜市などの中学校にて芸術鑑賞授業、講演会を開催。 |
[主な展覧会] |
2007 |
個展 Zainui Gallery、ダッカ/バングラデシュ
「3人展」 A-Forest Gallery、ニューヨーク/アメリカ |
2008 |
個展 中和ギャラリー、東京 ('15, '18) |
2009 |
個展 「日露友好個展」 ギャラリーメタモルフォーゼ、コムソムリスク/ロシア ('11, '13, '15, '17, '19)
「極東ロシアのグラフィックス『シルバーウェーブ』の祭り展」 ロシア国立極東美術館、ハバロフスク/ロシア ('10, '13) |
2016 |
個展 「牧場 山内若菜展」 原爆の図丸木美術館、埼玉 |
2017 |
個展 「牧場 山内若菜展」 ロシア国立極東美術館、ハバロフスク/ロシア
個展 鎌倉ドゥローイングギャラリー、神奈川 ('18, '19) |
2018 |
個展 「牧場 山内若菜展 日食月食編」 GOGギャラリーオフグリッド、福島 |
2019 |
個展 ギャラリー伊達、福島
「NUDA VERITAS 宮崎郁子 山内若菜」 岩崎ミュージアム、神奈川
個展 河口湖ミューズ館、山梨 |
[パブリックコレクション]
ロシア国立極東美術館
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「牧場 放」
2020
岩絵具、墨、アクリル絵具、オイルパステル、和紙
340×310cm
「夏」
2020
岩絵具、アクリル絵具、オイルパステル、和紙
200×100cm
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