〈作家コメント〉
人はありのままの自分を生きているつもりでいるけれど、実際は理想の自分を無意識に演じているだけなのではないかと考えています。特に現代社会では、無数の情報に流され、そこで目にした意見を自分自身な本心であると信じこみ、本当の自分を見失っているように見えます。そんな今だからこそ、シュルレアリスムのような自身の無意識を探ることが重要だと考えました。自動筆記のように無意識でドローイングをして出てきたモチーフを分析し、ひそかに日々意識下で感じている社会への矛盾などを織り交ぜ、物語性のある作品を制作しています。
西村 藍 NISHIMURA Ai
1988 |
神奈川県生まれ |
2011 |
桜美林大学リベラルアーツ学群卒業 |
2017 |
武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業 |
2018 |
第28期公益財団法人佐藤国際文化育英財団奨学生 |
2019 |
武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻日本画コース修了 |
[主な展覧会] |
2014 |
「第50回神奈川県美術展」 神奈川県民ホールギャラリー、神奈川 |
2017 |
「平成28年度武蔵野美術大学卒業・修了制作展」 武蔵野美術大学、東京
「第40回東京五美術大学連合卒業・修了制作展」 国立新美術館、東京
「ここを先途と―武蔵野美術大学日本画学科有志選抜展」 コートギャラリー国立、東京
「第53回神奈川県美術展」 神奈川県民ホールギャラリー |
2019 |
「平成30年度武蔵野美術大学卒業・修了制作展」 武蔵野美術大学
個展 「西村藍展 ―深潭より―」 ギャルリー東京ユマニテbis、東京 |
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「安息地(安らぎのない場所)」 2020
高知麻紙、岩絵具、銀箔
194×243cm
「カンケイ」 2019
高知麻紙、岩絵具、銀箔
162×130.3cm (F100)
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