humanité bis　平野恵子展　HIRANO Keiko　「原点 origin」 :: ギャルリー東京ユマニテ / Galerie Tokyo Humanité

humanité bis
平野恵子展　HIRANO Keiko　「原点 origin」
2016.11.21（月）‐11.26（土）　11/23（水・祝）休廊　10:30-18:30（最終日18:00）

＜作家コメント＞

今回の個展「原点」。その名の通り、何かを学んだり、覚えたり、知ったりする前の原点の形に戻りたかった。小学校５年の時、初めて素材として発泡スチロールを電熱線で切った時のカタチ。無心に発泡スチロールを切ること、切れていくのを見ることが面白くて手を動かした自由で「根源的なカタチ」。そこに帰ろうと思った。

昨年の個展を終えて自分の作った作品達を振り返った。わざわざ大学に入り立体を始めて数年、私は何をしてきたのだろうか。そこに何らかの統一性や方向性を見出せるのだろうか。次に何を作れば良いのか、何を作りたいのだろうかと。その問いかけを胸に、故郷の山河を辿った。心を旅するような時間。

その答は意外なところで見つけた。春に参加した全く関係ないワークショップ、気楽な気分でカッティングシートを切った時、その時生まれた形、それは遠い原点に結びつくものだった。此処に帰りたい、この時に帰ろうという思いで創った作品。他に照らすものも何も無く、無心に、只々「造形する」そのことのみが心に有った瞬間。それこそが作品。

平野恵子　HIRANO Keiko

岩手県盛岡市に生まれる
1984	岩手医科大学卒業
1988	セツモードセミナー卒業
2013	女子美術大学大学院デザイン専攻ヒーリング造形研究領域修了
2013-16	女子美術大学美術学科立体アート専攻科目履修生
［制作歴］
1988	「セツモードセミナー卒業制作優秀作品選抜展」セツモードセミナー、東京
1989	初個展「南ノ島ニ行キタイナ」ピンポイントギャラリー、東京
1990	JACA日本イラストレーション展入選グループ展　PARCOギャラリー、東京
1991	画廊杮落し個展　ギャラリーアスティオン、東京個展　PARCO BIGIギャラリー、東京
1993	銅版画を始める
1994	独自の技法によるモノタイプ紙版画を創作
1995	個展「～銅版画＆紙版画～」ギャラリーハウスMAYA、東京
1996	チョイス展入選　玄光社「illustration」誌（選者：榎本了壱氏）
1997	個展「イルカのへやに咲く花」ギャラリーハウスMAYA、東京
1998	画廊10周年記念展「'98男と女」ピンポイントギャラリー、東京
1999	個展「I LOVE YOU ～紙版画～」ギャラリーハウスMAYA、東京
2000	レオンハルツベルガー氏（ドイツ人アーティスト）のアートセミナー受講
2001	パステル画によるヒーリングアートを描き始める「エノクアーティスト展」庭園美術館、東京
2003	個展　ピガ画廊、東京個展　目黒区美術館ギャラリー、東京
2006	個展　HEIZ銀座、東京
2007	個展　信州鹿教湯温泉郷斎藤ホテル、長野
2008	ハートアートセミナー（ヒーリングアートのワークショップ）を始める
2011	個展「パステル画の響き」ギャラリー椿2、東京
2012	個展「帰路」（インスタレーション）　女子美術大学、神奈川
2013	女子美術大学卒業制作優秀作品選抜展「女子美スタイル展2013」東京都美術館、東京「女子美術大学大学院修了制作展」女子美術大学美術館、神奈川個展「内なる宙 inner space」（インスタレーション）　女子美術大学、神奈川
2014	個展「ride on a cloud （雲に乗って）」（木彫刻・桐）　八番館、神奈川
2015	個展「floating stone （漂える石）」（石彫刻・大理石）　スタジオ１の１、神奈川

「floating stone」　2015
大理石（トラヴァーチン）
H30×W18×D18cm

「floating stone」 2015