この度、ギャルリー東京ユマニテは画家、評論家、エッセイストとして活躍した宮迫千鶴(1947-2008)の展覧会を開催いたします。宮迫は広島県呉市生まれ。広島県立女子大学文学部卒業後20代から独学で絵を描き始め、1975年に東京で初個展後も精力的に発表を続けました。
その後、パートナーとなる画家谷川晃一に出会い、日本各地及びアメリカで二人展やグループ展を開催。また、文筆業として'78年には初の美術エッセイ集『海・オブジェ・反機能』(深夜叢書社)を刊行。絵画制作と共に'80年代からは写真・美術評論の他、女性の視点からのさまざまな文化論を展開、'92年発表の画文集『緑の午後』(東京書籍)では「世界でもっとも美しい本展」銀賞を受賞。その後も自然や暮らしなどのエッセイを数多く発表しています。
また、'88年伊豆高原に転居後'93年からは谷川と伊豆高原アートフェスティバルを企画開催。自然の中で楽しむアートイベントとして評判となりました。
宮迫の作品は伊豆高原での日々の暮らし、自然へのまなざしなどをテーマに画面いっぱいに色鮮やかなアクリル絵具で描かれた明るい色調が印象的で、多くのファンを魅了しています。本展は1990年以降に制作された作品を約20点展示いたします。
また、今秋には神奈川県立近代美術館葉山館で「陽光礼賛 谷川晃一・宮迫千鶴展」(会期:10/22-2017/1/15)と題した二人展が予定されています。この機会をお見逃しなく併せて是非ご高覧下さい。
>> 宮迫千鶴 略歴
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