<作家コメント>
私は今、家族についての絵を描いている。
一枚の写真から絵をおこしていくが、自ずと家族の気配を感じるものを選んでいる。
それはなぜか、と考えてみると
家族という集団は人間が生まれた時の原始的な形態を未だに保っており、
いわば人間の生死に大きく関わる重要な役割を果たしている存在だからではないか
と、思っている。
私は、自分の家族の死については別段深い恐怖を感じる。
写真に映る媒体を通し、写真の表面をなぞるような感覚で絵を描くことで
自らのアイデンティティや、生死について考えているのかもしれない。
上野 早智子 UENO Sachiko
1986 |
埼玉県生まれ |
2009 |
武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業 |
2011 |
武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了 |
[展覧会] |
2006 |
「安行百花展」 green art team、埼玉 |
2007 |
「Sachiko Ueno, Midori Namiki exhibition」 川口アートギャラリーアトリア、埼玉
「via art 2007」 シンワアートミュージアム、東京 |
2008 |
「メークリヒカイト」 ラディウムレントゲンヴェルケ、東京
「Emerging Buds Debut 2008」 exhibit Live & Moris gallery、東京
「Exhibition 2008 ~学生作品プロジェクト~」 理化学研究所横浜研究所、神奈川 |
2009 |
「武蔵野美術大学卒業制作展」 武蔵野美術大学、東京 |
2011 |
「武蔵野美術大学修了制作展」 武蔵野美術大学、東京 |
2014 |
「京あるき in 東京 2014」 アートスペース羅針盤、東京 |
[受賞] |
2008 |
「via art 2007」 <審査員特別賞> |
2014 |
第29回ホルベインスカラシップ奨学生 |
|
「昼」 2014
油彩、カンヴァス 97×130.3cm
「広場」 2014
油彩、カンヴァス 27.3×22cm
会場風景 / Installation view
|