GALERIE Tokyo Humanite ギャルリー東京ユマニテ

額田宣彦「不在の声」
Nukada Nobuhiko New Works 「Voice of Absence」
'99. 4月5日(月)〜4月27日(火)
日曜休み 10:30〜18:30


"Plane" 1998
97.0x145.5cm
oil on canvas

今回の展覧会について
額田が近年描き続けている「Jungle-gymシリーズ」は呼応する二色で様々な3Dの格子体であるジャングルジムがキャンバスの中に存在します。何があってもとにかく彼は淡々とジャングルジムを描き続けてきました。無愛想で幾何学的抽象のようですが、フリーハンドによるジャングルジムたちはどことなくユーモラスで、温かな安堵感に満ちています。そして、そのジャングルジムがまた新たな展開を見せてきました。
彼は常々「“絵画が絵画を描いている”ような絵画ができればいい。そして、作者である自分はそれを手助けするだけの存在でいたい。」といいます。絵画は作家の自己満足で存在し、鑑賞者を考えない内部だけのものとしてきました。しかいながら、絵画が本来持っている開放感、自由をもう一度社会に解き放ち、それをどようにアプローチしていくかが課題であり、作品を通してより高度なコミニュケーションをしたいと、彼は考えています。
今回は、東京の2つの画廊を会場に行われます。それぞれの空間にあった全く異なった展示が見られると思います。今回、また新たな展開を見せた作品にご期待下さい。

同時開催
額田宣彦「Black Out」
4月7日(水)−4月27日(火)
日曜休み 13:00〜20:00(最終日のみ〜18:00)

ギャラリーNWハウス
(新宿区西早稲田1-3-7NWハウス1F tel.03-3204-0246)

「Car」1998
72.7x90.9cm
acrylic on canvas

「Cup」1998
40.9x40.9cm
acrylic on canvas

「Jungle-gim(98-30)」1998
60.6x60.6cm
acrylic on canvas

お問い合わせはhumanite@js8.so-net.ne.jp

作家略歴
額田宣彦は'63大阪生まれ。'91愛知県立芸術大学院美術研修科修了。
在学中に昨今注目を集めている奈良美智、小林多考宣、杉戸洋らと出会います。現在は東京を拠点として大阪、名古屋などでも精力的に発表し、そのユニークな作品は好評を博しています。
ギャラリーユマニテ、ギャラリーNWハウス、水戸芸術館現代美術センター他で個展開催。'97「多様性の舟」(東京国際フォーラム)、「存在の夢」(ハンガリーブタペスト市立美術館)、第5回NICAF(東京国際フォーラム)、'98「Innocent Minds」(愛知芸術文化センター内スペースX)、'99「VOCA」(上野の森美術館)などに出品。

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