ギャルリー東京ユマニテが若手作家を紹介する実験的な展覧会「humanité lab」。今回は寺井絢香(てらいあやか)を紹介いたします。寺井は1989 年浜松市生まれ。現在、多摩美術大学油画科3 年に在籍しています。
寺井は大判の紙に、キウィ、たけのこ、プリンなどの食物、または画鋲やマッチ棒など、身の回りに何気なく存在するものたちを愛おしむかのように丁寧に描いていきます。同じ対象物でもそれぞれに違った表情や形があって、全く同じ存在はありえない。
それはまるで私たち人間一人ひとりの存在のように。どこまでも延々と続くもの達の群衆は、どこか愛らしく、多くのイメージを膨らませ、私たちに自由な記憶を辿らせてくれます。
学外では今回が初めての発表となります。瑞々しい感性の発端を見せてくれる寺井の作品展。是非ご高覧下さい。

●作家コメント
私はごく身近なものや形からイメージして制作することが多い。
今、世の中には多くものが溢れていて、更に新しいものが次から次へと生み出されている。そのため私たちは、ついつい新しいものや珍しいものに目を奪われてしまいがちだ。
しかし何気ない日常生活の中にも面白いものがたくさんあることに気が付いた。街を歩いている時、自然の中にいる時、家の中をぐるりと見渡した時。こうした中で目に飛び込んでくる些細なものでも、ちょっと見方を変えるだけで、全くそのものの感じが変
わったりする。そんなものこそ私の作品の中では主役になれる気がする。

●展示内容
紙に鉛筆、色鉛筆のドローイング約20~30 点を展示

●作家略歴
1989 静岡県浜松市生まれ
2008 多摩美術大学油画科入学、現在多摩美術大学油画科3 年在籍

お問い合わせは  ギャルリー東京ユマニテ humanite@js8.so-net.ne.jp
tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306


左:「キウィ」 右:「たけのこ」 2010
鉛筆、色鉛筆、紙 51.5x18.2cm

EXHIBITION

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