黒田克正は1945 年、滋賀県生まれ。武蔵野美術大学、東京藝術大学大学院修了後、1988
年に日本国際美術展大賞を受賞し、以後、国内外で作品を発表。ニューヨークのグラフティアートに影響を受け、油彩にとどまらず、様々な素材を駆使したパワフルで即興的なペインティングが特徴です。
また、音楽家長谷川きよし、三宅榛名、女優吉行和子、舞踏家大野一雄各氏等の舞台美術を手がけるなど、美術の垣根を越えて幅広く活躍。さらに2001
年には、京都女子大学で京都真如堂管主、画家の斎藤真城氏とのセッション、昨年は陶芸家清水六兵衛氏とそれぞれコラボレーション展を行い、世代を超え、互いの価値観がせめぎあう作品は好評を博しました。
今回の新作個展は2000 年以来の発表となります。今回の新作は以前にも増して画面の色調が鮮やかになり、黒田作品の特徴である生き生きとした人々の表情や動きが徐々に整理され、線描がより際立った作品になりました。
本展には150号の大作を中心におよそ約20点、その他、陶による立体作品が展示されます。さらに本展後には、京都女子大学ほかでの発表もあり、ますます充実した新作展になると思います。
この機会に是非ご高覧下さい。
● 黒田克正 KURODA Katsumasa
1945
滋賀県生まれ
1969
武蔵野美術大学造形学部美術科油絵専攻卒業
1970
東京藝術大学大学院油画研究科修了
1988
第17 回国際美術展(毎日新聞)大賞受賞 東京都美術館、京都市美術館
1989
「アートエキサイティング’89 日豪交換現代日本美術展」埼玉県立近代美術館
1995, 97, 98, 00, 10
個展 ギャルリー東京ユマニテ
1998
「New Vision Saitama 黒田克正、稲憲一郎、小山穂太郎」埼玉県立近代美術館
2003, 10
個展 ギャラリーなかむら(京都)
2004
「心の相談室プレイルーム」壁画制作 京都女子大学
その他、コラボレーションなど多数。音楽家長谷川きよしらとのコラボレーション「即興的奏描」(1993)、舞
踏家大野一雄の舞台美術(1993)、齋藤真成(京都・真如堂管主)とのコラボレーション作品展(2001-02)、
清水九兵衛とのコラボレーション展(2006, 08)。
現在、京都女子大学教授。
お問い合わせは
ギャルリー東京ユマニテ humanite@js8.so-net.ne.jp
tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306