宮崎進と展覧会について

 宮崎進(みやざきしん)は自身が体験した、大戦後のシベリア抑留を原点として、常に内面的な心象風景を制作し続けています。しかしながら、それらの作品は暗く重苦しいものではなく、生命賛歌ともいうべき人間臭さ、愛情、情熱に溢れ、生の根源に迫ろうとするものです。
 宮崎は現在85歳ですが、今も尚、精力的に制作を続けています。近年では2002年に横浜美術館での大規模な個展を開催。
’04 にはサンパウロビエンナーレ(ブラジル・サンパウロ)に、国別参加部門の日本代表として出品。
近年、国際展の日本代表は若手作家が台頭している中で、本展では多くの経験を積んできた宮崎が2mx 4m の油彩大作の他、立体の新作を出品しました。世界中から多くの作家が出品する中、宮崎の作品は独特の存在感を持って観客に提示され、好評を博しました。
 さらに’05 は、周南市美術博物館(山口)、酒田市美術館(山形)での個展も開催しました。
 当画廊では一昨年に引き続きの個展になりますが、近作を中心に、油彩、立体、ドローイングなどを展示いたします。
 年々意欲的に制作を続け、独自の世界を繰り広げる宮崎進の作品を是非ご高覧下さい。

宮崎進 略歴
1922 山口県徳山市生まれ
1942 日本美術学校卒業
1945-49 終戦後ソ連軍の捕虜となりシベリアに抑留
1972-74 パリ滞在
1981 多摩美術大学油画科教授就任 (-1992)
1994 「宮崎進展」下関市美術館、平塚市美術館他巡回
1998 第48 回芸術選奨文部大臣賞受賞
1999 「宮崎進の世界展」山口県立美術館
2002 「宮崎進展 よろこびの歌を唄いたい」横浜美術館
2003, 04, 05, 06 「宮崎進展」ギャルリー東京ユマニテ
2004 「サンパウロビエンナーレ」(ブラジル・サンパウロ)
     国別参加部門の日本代表として出品
2005 「宮崎進展 生きる意味を求めて」周南市美術博物館(山口)
    「宮崎進展 シベリアからサンパウロまで」酒田市美術館(山形)
2007 詩画集『鳥のように-シベリア記憶の大地』刊行
    その他、国内外の個展、グループ展多数

会期中 「詩人の肉聲を聴く! ポエトリーヴォイスサーキット(巡回朗読会)」 を開催いたします。
・3/24 井上輝夫
・3/25 野木京子
・3/26 田川紀久雄&坂井のぶこ
・3/27 山口真理子
・3/28 高柳誠
・3/31 白石かずこ

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関連リンク
ギャルリー東京ユマニテ 2005個展
http://kgs-tokyo.jp/human/2005/050602.html
宮崎進オフィシャルサイト
http://shin-miyazaki.com/

お問い合わせは ギャルリー東京ユマニテ humanite@js8.so-net.ne.jp
tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306


「漂泊」2005-06
ミクストメディア、麻布、板 162.1x130.3cm


「立つ人」
ミクストメディア、麻布、板 193.9x130.3cm


展示風景 1


展示風景 2


展示風景 3


展示風景 広島市現代美術館 ‘07

EXHIBITION

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