野田裕示展 「不在のかたち」 NODA Hiroji new works 2008
2008.1.15(火) - 2.2(土)
日曜日休廊 10:30-18:30
"WORK 1675 "(5点1組の内の1)2007 Acrylic on canvas 227.3x181.8cm x 5点組 |
野田裕示(のだ ひろじ)は1952年、和歌山県生まれ。1976年、多摩美術大学油画科卒業後まもなく、当時現代美術の先駆的画廊であった南画廊(東京)の志水楠男氏に見出され、初めての個展を行い、早くからその実験的でダイナミックな作品は注目を集めました。
野田は、一貫して支持体と絵画の関係に取り組んだ作品を制作し、国内外の美術館、画廊での発表を精力的に行っています。2001年には 芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞するなど、その評価は着実に高まっています。
また、近年は石彫の岡本敦生氏とのコラボレーションで、石の彫刻にアクリル絵の具によるペイントを施した作品を発表し、愛知県美術館での展示、さらには一昨年の「現代日本彫刻展」で毎日新聞社賞を受賞するなど、立体と平面による新しい展開も見せています。
“Work-1685” 2007 Acrylic on canvas 162.1x97cm |
今回の新作は、まず、150号を5点組み合わせた大作(2m×9m)がメインになります。野田がこれまで発表した作品の中でも最大のサイズで、画廊空間の壁面をほとんど覆いつくす作品になります。
また、前回は、野田が従来から展開してきたキャンバス地を折りたたんで画面にコラージュする、方法論の不思議さを際立たせた作品でしたが、今回は、作為的な手法を排除し、より野田が追い求めてきた「かたち」の持つ有機的な面白さが前面に出てきました。
濃紺や紫紺を地色に人体のフォルムを思わせる、白いかたちが浮かび上がる作品は、二次元の平面というより、その生々しいまでのかたちが、見るものに迫りくる三次元の立体のようにも感じられます。この作品サイズも全て100号の大作で10点の展示になります。
ギャルリー東京ユマニテの新年最初を飾る野田裕示の新作展。野田のぐいぐいと力強さを持ちながらも、軽快な動きのある作品は常に見る者を引き込んでいきます。毎回、次々と意欲的に新たな作品に取り組む野田裕示の新作を是非ご高覧下さい。
“Work” series 2007 Acrylic on canvas 162.1x97cm/ each |
展覧会名 | 野田裕示展「不在のかたち」 NODA Hiroji new works 2008 |
会期 日時 | 2008. 1. 15 (火)-2. 2 (土) 日曜日休廊 10:30-18:30 |
会場 | ギャルリー東京ユマニテ 〒104-0031 東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB1F ※地下鉄銀座線京橋駅6番出口から徒歩1分 |
問合せ先 | ギャルリー東京ユマニテ tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306 (e-mail) humanite@js8.so-net.ne.jp |
1952 | 和歌山県生まれ |
1976 | 多摩美術大学油画科卒業 |
1984 | 「第4回ハラアニュアル」原美術館(東京) |
1994 | 「モダニズムの系譜」高島屋(東京)、梅田近代美術館(大阪) |
1996-’97 | 「コラボレーション岡本敦生+野田裕示」愛知県美術館他 |
1999 | 「現代日本絵画の展望展」東京ステーションギャラリー(東京) |
2001 | 芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞 |
2002, ’03 | 「Korea Japan Contemporary Art」ジーンアートセンター(ソウル、韓国) |
2005 | 「第21回現代日本彫刻展」宇部市野外彫刻美術館(山口) |
岡本敦生とのコラボレーション作品において毎日新聞社賞受賞 | |
2005-‘06 | 「日本現代絵画展」慶南道立美術館(韓国) |
その他、南画廊(東京)、和歌山県立近代美術館、ギャルリー東京ユマニテ等で個展開催 |