humanité lab vol.20 大久保 愛 展
「私はアトリエの片隅で銀座の路地で小さく踞りこっそりと世界と繋がっている。」
2007.12.10 (月)- 12.15(土) 会期中無休 10:30-18:30
ギャルリー東京ユマニテが若手作家を紹介する「humanité
lab」企画。今回は現在多摩美術大学3年の大久保愛を紹介いたします。大久保はこれまで、見知らぬ人が捨てたコンビニのレシート、落とされた電車カード、捨てられた名刺などを拾い集め、そこに残されたデータを自身でたどり、存在したであろう「ある人」の日常を、ある時は探偵のように、またはストーカーのようにまったく同じように追体験して作品にしてきました。大久保は見知らぬ人の気配を拾い集め、その人がどのような生活をしているのか想像する行為がたまらなく好きだと言います。
今回、彼女が選んだのは街中に溢れ飛び交う「音」。大久保は日々見知らぬ人の声や物音を傍受し、どのような日常を過ごしているのか想像し作品に仕上げていきます。作品は、傍受した音を拾い集め、1枚ずつCD-ROMに録音し、それらの音を会場内で再生させるインスタレーションです。学外での発表は初めてとなる大久保の、ちょっと怪しくも繊細な世界。どうぞ是非ご高覧下さい。
作家からのコメント
誰かが仕掛けた盗聴器、今夜のおかずを相談している老婆の声、音楽、英語が目に見えない電波となり空中を飛び交う。私はアトリエの片隅や銀座の路地で小さく踞りこっそりとそれらを傍受する事で世界と繋がっている。 私は子供の頃から様々な物を集める事が好きだった。
今回採取した音声をCDにすることで所有するという感覚、支配欲が満たされるように感じた。
展示では、この無数の音声を聴いて、感じていただきたいと考えている。 これは毎日すれ違っている人たちと私が一方的に、強制的に繋がろうとする行為である。この独りよがりな行為はマスターベーションであると言えるだろう。だからこそ決して私の心が満たされる事はない
展覧会名 | humanité lab vol.20 大久保 愛 展 「私はアトリエの片隅で銀座の路地で小さく踞りこっそりと世界と繋がる。」 |
会期 日時 | 2007.12.10 (月)- 12.15(土) 会期中無休 10:30-18:30 |
会場 | ギャルリー東京ユマニテ 〒104-0031 東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB1F ※地下鉄銀座線京橋駅6番出口から徒歩1分 |
問合せ先 | ギャルリー東京ユマニテ tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306 (e-mail) humanite@js8.so-net.ne.jp |
1984 | 東京生まれ |
2005 | 多摩美術大学絵画学科油画専攻入学 現在3年次在籍 |
2005‘06 | グループ展 多摩美術大学芸術祭 |
2007 | グループ展 鑓水青年美術館 多摩美術大学内 |