画集刊行記念 池田龍雄展 “場の位相 ワームホール・線”
IKEDA Tatsuo New Works 2006
2006年12月7日(木)-12月26日(火)
池田龍雄 (いけだたつお) は1928年佐賀県生まれ。大戦後の’50年代初頭から常に前衛的な立場で制作に取り組み、いわゆるルポルタージュ絵画運動の中で注目されました。その後、日本の戦後美術を代表する作家の一人として絵画、オブジェ、パフォーマンスなどを行い、その活動は美術の枠を超え、舞台や映画の仕事にも携わりました。こういった池田の作品は、国内外の展覧会に出品するなど高い評価を受け、現在でも精力的に制作を続けています。
「米」 1967年 コラージュ、インク、紙 40.1x29.6cm
今回は、前回(2004年)の個展で発表した「場の位相シリーズ」の延長線上にある作品群で、ミクストメディア、パネルによる1m~1.8mほどの大作17点の他、立体、ドローイングなどを展示いたします。 当画廊では2年半ぶりの新作展になります。また、今年9月に刊行された「池田龍雄画集」も併せてご紹介いたします。この機会に是非ご高覧下さい。
「場の位相 No.3」 2003年 アクリル、ミクストメディア、パネル 165.4x256.4cm
作家からのメッセージ (2004年個展カタログから抜粋)
場とは、磁場であり電場であり重力場であり、あるいはヒッグス場であるかもしれない。宇宙は場に満たされており、場の中を動いている。地上では、現場であり相場であり職場であり戦場であり、あるいは墓場でもあるだろう。世界は場の中にあり、人は場の中で生きている。場は、穴となり波となり渦となり線となり、捩れ、曲がり、走り、広がっている。けれども、場は見えない。わたしは、その見えない何かを見ようとして絵を書き、または描き、もしくは画いた。
----------- 関連情報 -----------
待望の池田龍雄画集が刊行になりました。
ご希望の方はこちらにお問い合わせください。
内容 体裁 外寸 30x30cm 200頁函入り
図版カラー約50点 モノクロ約400点
テキスト 中原佑介 鶴岡善久 椹木野衣
池田龍雄自筆署名入り
発行 沖積舎 2006年8月
価格 \36,750 (税込)
展覧会名 | 画集刊行記念 池田龍雄展 “場の位相 ワームホール・線” |
会期 日時 | 2006. 12. 7 (木) - 12. 26 (火) 日曜、祝日休廊 10:30- 18:30 |
会場 | ギャルリー東京ユマニテ 〒104-0031 東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB1F ※地下鉄銀座線京橋駅6番出口から徒歩1分 |
問合せ先 | ギャルリー東京ユマニテ tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306 (e-mail) humanite@js8.so-net.ne.jp |
■池田龍雄 略歴
1928 | 佐賀県生まれ |
1948 | 多摩造形芸術専門学校(現多摩美術大学)入学 |
1949 | 安部公房、岡本太郎、花田清輝らのアバンギャルド芸術運動に参加「世紀の会」加入 |
1981 | 「1950年代展」 東京都美術館 |
1982 | 「瀧口修造と戦後美術」 富山県立近代美術館 |
1985 | 個展「池田龍雄の世界展」 池田20世紀美術館、伊東 |
「再構成・日本の前衛1945-1965」 オックスフォード近代美術館、イギリス | |
1986-87 | 「前衛美術の日本1910-1970」 ポンピドーセンター、パリ |
1988 | 「日本のルポルタージュアート展」 板橋区立美術館 |
1992 | 「日本の現代美術1945-1985」 東京都美術館 |
1995 | 「戦後文化の軌跡1945-1995」 目黒区美術館 |
1997 | 「ねりまの美術 ’97 池田龍雄・中村宏展」 練馬区立美術館 |
1998 | 「美術と舞踏の土方巽展」池田20世紀美術館 「瀧口修造とその周辺展」 国立国際美術館 |
2000 | 「万歳七唱岡本太郎の鬼子たち」 川崎市岡本太郎美術館 |
2001 | 「BOX ART」 新潟市美術館 他4館巡回 |
主な著書 『絵画の距離』(創樹社) 『夢・現・記』(現代企画室) 『蜻蛉の夢』(海鳥社) 『芸術アヴァンギャルドの背中』(沖積舎) |