岡田修二展 OKADA Shuji new works 2006
2006年10月10日(火) - 10月28日(土) ※日曜休廊 10:30-18:30
岡田修二は1959年、香川県生まれ。1987年 愛知県立芸術大学大学院油画専攻修了後、大手広告代理店に入社。アートディレクターとして広告の企画制作を手がける一方、1991年頃から顕微鏡写真を用いたレリーフ状の実験的な作品から発表を始めました。
1994年からは滋賀の成安造形大学で教鞭をとる傍ら制作を続け、1996年頃からは画面一杯に拡大された人の顔や手のイメージに、顕微鏡写真の画像を重ねた「TAKEシリーズ」が始まります。一見、モノクロ写真と見間違うほどリアルに描かれたこのシリーズは、絵画をめぐる視覚の本質を問う独特のスタイルで岡田の代表作の一つになり、1998年にはVOCA奨励賞受賞を受賞し注目を集めました。
「TAKE #14」 1999年 油彩、キャンバス 183x400cm
(滋賀県立近代美術館蔵)
さらに近年は、自宅近く琵琶湖畔の植物風景を描いた「水辺シリーズ」を展開しています。
強い日差しを浴びて水面に浮かぶ木々の枝や落ち葉が、2mを越す大画面に広がり、見る者の、スケール感を麻痺させます。物の、そして人間の尺度とは何なのか。水の中に潜む現象と記憶が交錯する画面に、新しい試みが感じ取れることと思います。
今回の展示は、近年描き続けている「水辺シリーズ」の新作を中心に、192x384cmの大作2点の他、150号、100号の油彩、キャンバス作品を7点。その他、小品数点になります。
今回、ギャルリー東京ユマニテで初めての個展になります。この機会に、着実に制作を続ける岡田修二の新作を是非ご高覧下さい。
作家からのコメント
「水辺」は琵琶湖の水辺で撮影された映像をもとに描かれたウォータースケープです。
水辺は無数の微細なものがひしめきあって現象する場所です。物質と生命の総ての記憶がその静けさの中で即時的に堆積しています。水にたゆたう水草の形態は潜在性への通路であり、それらの形態の中にこそ潜在的な記憶が折り畳まれ内在しているのです。
展覧会名 | 岡田修二展 OKADA Shuji new works 2006 |
会期 日時 | 2006年10月10日(火) - 10月28日(土) 日曜日休廊 10:30-18:30 |
会場 | ギャルリー東京ユマニテ 〒104-0031 東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB1F ※地下鉄銀座線京橋駅6番出口から徒歩1分 |
展示内容 | 192x384cmの大作2点の他、150号、100号のペインティング計7点、その他に小品数点 |
問合せ先 | ギャルリー東京ユマニテ tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306 (e-mail) humanite@js8.so-net.ne.jp |
■岡田修二 略歴
1959 | 香川県生まれ |
1987 | 愛知県立芸術大学大学院油画専攻修了 |
現在 | 成安造形大学(滋賀)教授 |
1992 | 個展 信濃橋画廊(大阪) |
1994 | 「絵画の方向’94」大阪府立現代美術センター |
1998 | 「VOCA展’98 現代美術の展望~新しい平面の作家たち~」上野の森美術館(東京) |
VOCA奨励賞受賞 | |
1999 | 個展 第一生命ギャラリー(東京) |
2001 | 「第10回国際現代造形コンクール 大阪トリエンナーレ2001」 海岸通りギャラリーCASO(大阪) |
毎日放送賞受賞 | |
2003 | 個展 「岡田修二 絵画―見ることへの問い」滋賀県立近代美術館 |
2003 | 「美術離宮」京都芸術センター、二条城(京都) |
2004 | 個展 ガレリアフィナルテ(名古屋) |
その他、個展、グループ展多数 |