時松はるな(ときまつはるな)は1984年、千葉県生まれ。現在、多摩美術大学絵画学科4年在学中です。
一様に同じ体操服を着た生徒たちが、一糸惑わぬ全体遊戯をしている、ちょっとした表情が可笑しかったり、楽しそうに誰かに手を振っていたり、何やらごにょごにょ動いています。時松は画面いっぱいにどこか可笑しい、どこか楽しい一場面を切り取って、大きな紙にシャープペンシルで描いていきます。
今回は紙に描かれた1m大の作品を中心に約12点展示いたします。
今回が初めての展覧会となります。時松の素直で、どこか可笑しい、楽しい独特の世界を是非ご高覧ください。
●参考作品写真
「ポーズA」2005
シャープペンシル、紙54x39.5 cm |
「なんか楽しい」2005
シャープペンシル、紙54x38 cm |
●作家からのコメント
人のすがたを見ていると、特に意味も理由もないけれど、なんだか楽しいと思えてきます。
どんなにかっこつけていても、どんなに立派そうに見えても、一枚皮を剥げばただの人間です。
そんな人間が寄り集まってごにょごにょやっている世界は、なんとも滑稽で愉快です。
彼らは私を、楽しければそれでいいんだ、という気持ちにさせてくれます。
すると、実は何もかもがすごく楽しいような、そんな気がしてきます。いやな事は何一つとしてないのです。楽園のようです。
しかし、それはなかなか難しいことで、もちろんそう簡単に物事は運ばないのだということ。
そしてまた、そう思えるのはとても幸せなのだという事実。
そんなようなことを、私は日々忘れないようにして過ごしていこうと思っています。
「ブラーボ!」 2006 オイルスティック、紙 200x300cm
●略歴
1984年千葉県生まれ
現在、多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻4年在学
●問い合せ先
ギャルリー東京ユマニテ tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306
e-mail: humanite@js8.so-net.ne.jp