加納光於は1933年東京生まれ。独学で銅版画を学び、’50年代半ばから作品を発表。’60年代にはリュブリアナ国際版画ビエンナーレ、東京国際版画ビエンナーレなど、数々の国際展で評価を高め、日本を代表する作家のひとりとなりました。その後’80年代からは色彩豊かな油彩作品を発表。 国内外の美術館で個展を行い,
近年では2000年に愛知県美術館で大規模な個展が開催されました。昨年は再度、リュブリアナ国際版画ビエンナーレの日本代表として版画作品を出品しました。
加納光於の作品タイトルは、文学や生物学に関連するものが多く見られますが、本展の新作タイトルは”《充ちよ、地の髭》 - W.B頌” です。今回はイギリスの詩人ウィリアム・ブレイクの代表作でフランス革命を背景にした『天国と地獄の結婚』からイメージを膨らませた新作となりました。
今回も、色鮮やかな油彩で描かれた大作(200号大)4点を中心に計16点の新作を発表いたします。また、本展カタログには詩人の吉増剛造氏に文章を寄せていただく予定です。
今回は1年半ぶりの新作展になります。次々と新たな展開を見せる、加納光於の新作をこの機会に是非ご高覧賜りますようよろしくお願いいたします。尚、前回までの作品はHPを参照ください。
http://kgs-tokyo.jp/human/2004/040913.html
《充ちよ、地の髭》 Ⅹ 2005-‘06
油彩、キャンバス 91.0x130.4cm |
●展覧会名 加納光於 《充ちよ、地の髭》 - W.B頌
KANO mitsuo oil on canvas 2005-‘06
●会期・日時 2006 / 3/6 (月) - 3/25 (土) 日曜、祝日休廊 10:30-18:30
●会場 ギャルリー東京ユマニテ
〒104-0031 東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB1F tel. 03-3562-1305
※地下鉄銀座線京橋駅6番出口から徒歩1分
●展示内容 新作絵画計16点
●問い合せ先 ギャルリー東京ユマニテ tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306
e-mail: humanite@js8.so-net.ne.jp
●略歴
1933 東京神田に生まれる
1953 独学で銅版画試作を始める
■ 主な個展
1960 ’62 南画廊(東京)
1972 「“加納光於-大岡信共作展”アララットの船あるいは空の蜜」南画廊(東京)
1980 「加納光於の版画-瀧口修造とともにー」福岡市美術館
「加納光於-PAINTING 1980-1983」北九州市立美術館(福岡)
1993 「色彩としてのスフィンクス-加納光於」セゾン美術館(東京)、徳島県立近代美術館
1997 「葡萄弾-加納光於 オブジェ1968-1997」愛知県美術館
2000 「加納光於《「骨の鏡」あるいは色彩のミラージュ》」愛知県美術館
2003 「加納光於《フィロゾーマ》 2003 oil on paper & color intaglio」ギャルリー東京ユマニテ(東京)
2004 「加納光於《Serpentinata》 2004 oil on canvas」ギャルリー東京ユマニテ(東京)
■ 主なグループ展
1957 ’60 ’62 ’64 ’66 ’68 ’79 「東京国際版画ビエンナーレ展」(東京)
1959 ’61 ’63 ’67 「サンパウロ・ビエンナーレ展」サンパウロ近代美術館(ブラジル)
1959 ’61 ’63 ’65 ’67 ’69 ‘04 「リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展」リュブリアナ近代美術館
(ユーゴスラビア)
1971 「戦後美術のクロニクル展」神奈川県立近代美術館
1974 「現代日本美術展」シンシナティ美術館(アメリカ)
「ドローイングの現在」国立国際美術館(大阪)
1992 「本の宇宙-詩想をはこぶ容器」栃木県立美術館
1995 「戦後文化の奇跡 1945-1955」目黒区美術館(東京)、兵庫県立近代美術館、広島市現代美術館
1998 「瀧口修造とその周辺」国立国際美術館(大阪)
「瀧口修造の眼-戦後の作家たち」発電所美術館(富山)
2005 「リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展」リュブリアナ(スロヴェニア)
「日本現代版画特別展-SIPA 2005(ソウル国際版画写真アートフェア)」ソウル(韓国)
☆受賞
1959 第3回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展 リュブリアナ近代美術館賞
1961 第6回日本国際美術展 優秀賞
1962 第3回東京国際版画ビエンナーレ展 国立近代美術館賞
1965 第8回日本国際美術展 優秀賞
1969 第8回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展 買上賞
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