GALERIE Tokyo Humanité ギャルリー東京ユマニテ

長谷川 繁 展  Shigeru HASEGAWA 
2005年7月19日(火)-7月30日(土)
10:30 - 18:30


oil on canvas 2002
53.0x65.2cm

 長谷川繁は1963年滋賀県生まれ。’88に愛知県立芸術大学大学院美術研究科を修了し、’89年に渡独。ドイツ・デュッセルドルフ美術アカデミーでヤン・ディベッツ・クラスを’92年に修了。その後、’94年にオランダ・アムステルダムのデ・アトリエーズを修了し、’96年に帰国。以降は東京を中心に制作発表をしています。近年では一昨年、府中市美術館でのグループ展「ZONE-不穏な時代の透視者たち」、今年は「第11回インドトリエンナーレ」の代表として出品し、着実にその評価を高めています。


 長谷川は’96年に帰国し、発表活動を始めた頃には、3mを超える大画面に生肉やショウガのような一見、怪しい生き物を連想させるモチーフを鮮やかな色彩で表現し、注目を集めました。その後、2000年頃より徐々に作風は変化し、様々なイメージの断片が切れ切れに関連しあうような不可解な様相を呈してきました。
 過去の絵画史の中で繰り返し描き続けられてきた人物、風景、静物などのテーマが、具体的な壺、人体、カーテンなどとなって一枚の絵画空間の中で折り重なるように透明な色彩で描かれていきます。それは、今にも何かが始まりそうな、そして結末のない迷路へと導かれていくような不安な気持ちを与えます。長谷川は従来のイメージを描きつつも、そのイメージの意味を極力消し去ることで一枚の絵画の中に新たな物語を作りこんでいくように見えます。 

 長谷川の作品は、以前、ユマニテ名古屋でのグループ展で紹介させていただきましたが、ギャルリー東京ユマニテでは初めての個展となります。今回の展示は今年のインドトリエンナーレに出品した作品を含め、今年のオランダ滞在時に制作された新作の油彩(20号~150号)7~8点になります。
この機会に是非、長谷川繁の不思議な絵画空間をご高覧くださいますようよろしくお願いいたします。


oil on canvas 2002 65.2x53.0cm photo by Yamada Shinjiro


●展覧会名 長谷川 繁 展 Shigeru HASEGAWA

●会期・日時 2005 / 7 / 19(火)- 7 / 30(土)  日曜休廊 10:30-18:30

●会   場 ギャルリー東京ユマニテ (昨年7月より移転いたしました)
       〒104-0031 東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB1F tel. 03-3562-1305
※地下鉄銀座線京橋駅下車⑥番出口から徒歩1分
 
●問い合わせ先  ギャルリー東京ユマニテ 金成(かなり)
  tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306
  e-mail: humanite@js8.so-net.ne.jp

ギャルリー東京ユマニテ
〒104-0031 東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB1F

oil on canvas 2002 65.2x53.0cm

oil on canvas 2004 200x150cm

photo by Yamada Shinjiro


2005 長谷川繁 略歴

1964 滋賀県生まれ
1987 愛知県立芸術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
1988 愛知県立芸術大学大学院美術研究科 修了
1989 -’92 渡独 Duesseldorf kunstakademie Klasse Jan Dibbets デュッセルドルフ(ドイツ) 修了
1992 -‘94 De Ateliers アムステルダム(オランダ)
1996 帰国
1998 東京自由が丘にT&S Galleryを設立
2003 -‘04 アムステルダムに滞在、制作

主な個展
1994 De Ateliers(オランダ、アムステルダム)
1995 AKI-Ex ギャラリー(東京)
1996 SCAI THE BATHHOUSE(東京)、「ワークショップ=エキジビジョン」山口県立美術館     
1997 ’03 ON Gallery(大阪)
1998 MUSEUM HAUS KASUYA(神奈川)
2002 Gallery MAKI(東京), Gallery NAF(名古屋)
2005 ギャルリー東京ユマニテ(東京)

主なグループ展
1991 「Communication and Expression」 ギャルリーユマニテ(名古屋)  
1994 「Buning Brongers Prize」 Arti et Amicitie (アムステルダム)
1996 「TAMA VIVANT`96」 多摩美術大学(東京)、「Kind of Blue」 白土舎(名古屋)
1998 「VOCA’98」上野の森美術館(東京)、「MORPHE`98」相賀小学校跡他(三重)
1999 「RULE」T&S Gallery(東京)
2003 「水無月 - Itazu Litho-Grafik」文房堂ギャラリー(東京)
    「絵画、連立と単立」Museum Haus KASUYA(神奈川)       
    「ZONE?不穏な時代の透視者たち」府中市美術館(東京)
2005 「11 th インド トリエンナーレ」(インド デリー)

主な文献
1995 BT 12月号 展評 西村智弘
1998 BT 9月号 展評 森司、「芸術と教育」インタビュー 中村政人
1997 「時分の花」によせて OJUN、 「アート今」産経新聞  澁澤和彦
1998 「VOCA’98」カタログ 林洋子、「TAMA VIVANT’98」 カタログ 金子和美
2002 「絵画の誠実」 展覧会リーフレット 西村智弘、「展評12」 Summer  島敦彦
2005 BT 3月号 「絵画であったりなかったり」 山本さつき 
    「絵画、連立と単立」 カタログ 光田 由里
    「11 th インドトリエンナーレ」 リーフレット 中井 康之

お問い合わせは humanite@js8.so-net.ne.jp

展覧会情報へ

GALERIE Tokyo Humanité ギャルリー東京ユマニテホーム