GALERIE Tokyo Humanité ギャルリー東京ユマニテ

井上雅之 展
INOUE Masayuki new works 2005
2005年4月11日(月)-4月30日(土)
10:30 - 18:30

井上雅之は1957年神戸生まれ。'85に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程修了しました。
井上は大学で油画を専攻しますが、在学中に陶芸のロクロ制作に出会います。器ものではない焼きものによって成形される亀裂や破砕された欠片に興味を持ち、以後、陶芸による大規模な立体作品を制作していきます。近年では「ジャパニーズ スタジオ クラフツ展」(ヴィクトリア&アルバート美術館、イギリス '95)、「現代日本の陶彫作家展」(彫刻の森美術館 '96)、「現代陶芸の若き旗手たち(愛知県陶磁資料館 '96) 「大地の芸術 クレイワーク新世紀」(国立国際美術館 '03)など国内外の展覧会に出品し、日本を代表する現代陶芸作家の一人です。

 井上の作品は、粘土を板状にして形作るタタラを四角い筒状にし、そのピースを積み重ねて作られ、大作になると、100個以上にもなります。制作は粘土をこね、乾燥後解体、焼成し、再度組み上げられ、ひとつの作品として完成します。これらの仕事は、例えば農夫が耕作地を守るためにひとつひとつ黙々と積み上げた石組み、あるいは坦々と種の伝達のために巣の造営に働く蜂などの強靭な造形物を思わせます。そういった連続した行為によって支えられたひとつひとつの手仕事が蓄積され、その量が形となって現われたとき、井上の作品は、その中に隠され潜んでいる本質を見て取り「ものの力」となって物量とともに圧倒的な力となって目の前に現れます。

 今回は3年ぶりの新作展となり、3.8 x 1.3 x 1.2mの大作を中心に計3点の他、小品数点を展示いたします。もの作りの思考が見直される今、新たな表現に挑戦し続ける井上雅之の作品を是非ご高覧ください。

展覧会名 井上雅之 展 INOUE Masayuki new works 2005
会   期 2005年4月11日(月)-4月30日(土) *日曜日休廊 10:30-18:30

会  場 ギャルリー東京ユマニテ
      〒104-0031 東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB1F
      tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306
      ※地下鉄銀座線京橋駅下車⑥番出口から徒歩1分

問い合わせ先
     ギャルリー東京ユマニテ 担当:金成(かなり)
     tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306
     (e-mail) humanite@js8.so-net.ne.jp

※画像の用意がございます。必要な際はご連絡下さい。

「H-053」 2005

陶/ceramic

393x140x107(h)cm

「H-055」 2005

陶/ceramic

123x114.5x60(h)cm

「H-054」 2005

陶/ceramic

158x175x178(h)cm


●井上雅之略歴

1957 神戸市に生まれる
1985 多摩美術大学大学院美術研究科修士課程修了
1998- 多摩美術大学美術学部工芸学科助教授

【主な個展】
1984,’85,’02 村松画廊(東京)
1985,’86,’87 ギャラリーマロニエ(京都)
1987,’89,’92 渋谷西武工芸画廊(東京)
1987,’88,’90,’91,’93,’95,’98 ギャラリーコヤナギ(東京)
1990,’91,’92,’94 ギャラリー天竺(東京)
1991,’93,’96 ,’97,’00 番画廊(大阪)
1997 ギャルリーユマニテ東京(東京)
2000 マスダスタジオ(東京)
2005 ギャルリー東京ユマニテ (東京)

【主なグループ展】
1987 第一回神奈川アートアニュアル(神奈川県立県民ホールギャラリー)
    現代の陶芸Ⅲ 今、やきもの色に心ときめくか(山口県立美術館)
1988 シガアニュアル’88陶・生まれ変わる造形(滋賀県立近代美術館)
    東西現代陶磁展(韓国文化芸術振興院、ソウル)
1989 サントリー美術館大賞展’89 挑むかたち(サントリー美術館)
    ユーロパリア’89ジャパン 現代陶芸展 昭和の陶芸(モンス市立美術館、ベルギー)
1990 土の造形展(栃木県立美術館)
1991  国際現代陶芸展 変貌する陶芸(滋賀県立陶芸の森 陶芸館)
1992 コンテンポラリー ジャパニーズ セラミック(エバーソン美術館、アメリカ)
1993 現代陶芸現代邀請展(国立歴史博物館、台北)
    現代の陶芸1950-1990(愛知県美術館)
1994 クレイワーク(国立国際美術館)
1995 ジャパニーズ スタジオ クラフツ展(ヴィクトリア&アルバート美術館、イギリス)
1996 いばらきバイアニュアル ディアロゴス1996 現代性の条件(水戸芸術館現代美術館ギャラリ)
    現代日本の陶彫作家展(彫刻の森美術館)、現代陶芸の若き旗手たち(愛知県陶磁資料館)
1997,’01,’03  雨引の里と彫刻(茨城県大和村)
1998 陶芸の現在的造形(リアスアーク美術館、宮城)
1999 日本現代陶芸展-前衛の動向(ファン ボンメル ファン ダン フェンロ市美術館、オランダ)
2000 茨城陶芸の現在(茨城県陶芸美術館)
    日蘭友好400年記念”Japanese Ceramics”(ギャラリーホワイトヴィット、オランダ)
    現代美術の磁場 Tukuba2000(茨城県つくば美術館)
2001 現代陶芸の精鋭(茨城県陶芸美術館)
2002 開館記念展Ⅰ 現代陶芸の100年展 第一部「日本陶芸の展開」(岐阜県現代陶芸美術館)
2003 大地の芸術 クレイワーク新世紀(国立国際美術館)
2005 アルス・ノーヴァ――現代美術と工芸のはざまに(東京都現代美術館)

【パブリック コレクション】
山口県美術館 / アルゼンチン近代美術館「日本の家」 / エバーソン美術館(シラキュース、アメリカ) / 滋賀県立陶芸の森 陶芸館 / 国立歴史博物館 台北 / 和歌山県立近代美術館 / ビクトリア アンド アルバート美術館(ロンドン、イギリス) / 国立国際美術館 / 愛知県陶磁資料館 / 宮城県美術館 / 東京国立近代美術館 工芸館 /滋賀県立陶芸の森 創作研修館 / 茨城県陶芸美術館 / プリンセスホフ陶芸美術館(レイワーデン、オランダ) / 岐阜県現代陶芸美術館

 

お問い合わせは humanite@js8.so-net.ne.jp

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