GALERIE Tokyo Humanité ギャルリー東京ユマニテ
創作版画展
―田中恭吉、恩地孝四郎を中心に―
2003年2月24日(月) - 3月7日(金)
10:30 - 18:30 日曜日休廊
展覧会について
田中恭吉(1892- 1915)は和歌山市に生まれ、中学卒業と同時に上京、後に東京美術学校日本画科に入学します。当時の新進画家たちが集まったヒュウザン会展に出品し、藤森静雄(1891-1943)などと同人雑誌を作り始めます。そして、竹久夢二が主宰する冊子に詩歌を寄せるなど幅広い活動を続けました。また、竹久の周辺にいた恩地孝四郎(1891-1955)を知り、彼らとの交流の中で木版画を作り始めます。後に恩地孝四郎、藤森静雄、田中恭吉によって詩と版画の雑誌『月映』(1914) が生み出されます。この『月映』は当時としても繊細でシャープな抽象作品で創作版画としてだけではなく、今日では日本における抽象表現の先駆的作品集として評価されています。田中はその後、萩原朔太郎から詩集『月に吠える』(1917)の装幀を依頼されますが、その仕事半ば23歳で肺結核のため短い生涯を閉じてしまいます。その意志を継いで『月に吠える』の装幀をしたのが恩地でした。
恩地孝四郎は1918年、日本創作版画協会の創立に参加。戦後は日本版画協会の再建に寄与するなど、日本近代版画の中心的な役割を果たしました。今回の展覧会は田中恭吉、恩地孝四郎の版画作品を中心に、古川龍生、藤森静雄、更に当時の詩画集、雑誌など約20点を展覧します。どうぞ是非ご高覧下さい。
田中恭吉 失題 1914年 木版 19.0x13.3cm
お問い合わせは humanite@js8.so-net.ne.jp
展覧会名 創作版画展 ―田中恭吉、恩地孝四郎を中心に―
会 期 2003/ 2/ 24(月)- 3/ 7(金) 日曜日休廊 10:30-18:30
会 場 ギャルリー東京ユマニテ
〒104-0031 東京都中央区京橋3-2-18 第一会館ビル1F
tel. 03-5255-3210 fax. 03-5255-0221
( 地下鉄銀座線京橋駅下車3番出口より徒歩3分 )問い合わせ先
ギャルリー東京ユマニテ 金成(かなり)
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