仲田智展-赤黄 NAKATA Satoshi new works “AKAKI”
2007.12.3(月) - 12.22(土)
日曜日休廊 10:30-18:30

仲田智は1962年生まれ。1989年、多摩美大大学院美術研究科修了後、国内での発表を中心に活躍しています。赤や黄、緑と色鮮やかな画面の下に見え隠れする見知らぬ国の空気と記憶。仲田の作品には訪れたこともない場所であるのにどこか懐かしい、昔の匂いを呼び起こすそんな魅力があるのかもしれません。
作品の素材となるのは、雨ざらしにされた木、塗料がはがれた鉄板、旅先で入手した切符やラベル、パンフレット、身の回りにある何気ないカードや梱包用のテープなど。仲田はそれらの素材を貼りあわせ、つなぎ合わせて、ペンキや油絵の具で着色し平面やオブジェ作品に組み立てていきます。

“COPY & PASTE”

2007
油彩、カラーコピー、紙
76x56cm

今回の新作展タイトルは「赤黄」。昔の時間と記憶を伴った色というものの不思議な存在と、何気ないものが持つ美しさや温かさ。仲田の作品には理由もなくひきつけられる色の力が満ちているようです。
今回は、カラーコピーの上に油彩やクレパスで着色した3x2mの壁面を覆う大作を中心に平面作品10点と立体の小品を展示いたします。ギャルリー東京ユマニテでは初めての個展となります。是非ご高覧下さい。


"37.2°"
2007
カラーコピー、油彩、キャンバス、鉄、ペンキ他
 220x364cm 20x18x26cm

"I Think"
2007
カラーコピー、油彩、キャンバス、鉄、ペンキ他
220x182cm
23.5x23.5x122cm

作家からのコメント

「赤黄」

小学校低学年の頃、スーパーの文房具コーナーにあった12色のサインペンがほしくてほしくてねだって買ってもらった記憶がある。今でも、画材屋に行くと色鉛筆やパステルのコーナーではその色の美しさにたたずんでしまう。くれよんをぎゅっぎゅっっと力一杯塗るのが好きだった。
いつからか、キャンバスに絵を描くときは背景を黄色で塗る事はやっちゃいけないこととして教えられていた。描き始める前も、描いてる途中も、作品がどこへ向かっていくのか、どうなっていくのかわからない。

作るものに正しさや意味を求める事をやめてみた。たどり着けない場所にむかって歩いているような不安と絶望感、そして、ちょっとのウキウキ感。モチィーフはないけれどモチベーションはある。
毎日手を動かし続けることで、少しはましなものがたち現れるかもしれないというはかない希望。いったい、どこへ向かって、どんな映像がみたいのだろう?

Stacking Color

129x91x52(h)cm
鉄、ペンキ、紙

関連情報: 仲田智HP

■展覧会概要
展覧会名 仲田智展-赤黄 NAKATA Satoshi new works “AKAKI”
会期 日時

2007.12.3(月) - 12.22(土) 日曜日休廊 10:30-18:30

会場 ギャルリー東京ユマニテ
〒104-0031 東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB1F
※地下鉄銀座線京橋駅6番出口から徒歩1分
問合せ先 ギャルリー東京ユマニテ   tel. 03-3562-1305 fax. 03-3562-1306
(e-mail) humanite@js8.so-net.ne.jp
● 仲田 智 NAKATA Satoshi 略歴
1962 生まれる
1987 多摩美術大学絵画科油画専攻卒業
1989 多摩美術大学大学院美術研究科修了
● 主な個展
1993 池袋西武絵画ギャラリー (東京) 
1995, 98 ガレリア グラフィカbis (東京) 98
1997 スカイドアアートプレイス青山 (東京)
1998 ギャルリーMMG (東京)
1999
01,03,06
ギャルリーサンキエーム(愛媛)
2000 ギャラリーイセヨシ(東京)
2000 02,04 ギャラリー十玄門(東京)
2004 06 DEE'S HALL(東京) 
2007 STARNET ZONE(益子町)
● 主なグループ展
1987 「表現の現場展 1987」多摩美術大学上野毛校舎
1996 「Annual Show '96」ガレリアグラフィカbis (東京)
1999 「International Symposium BARANASI」ベラネス インド
2001 「地雷展」FADs Art space (東京)
2004 「時計仕掛けの夏みかん」ギャラリーなつか (東京)