humanité lab vol.13 前田穣展 － 過客 Maeda Yutaka- "Passers-by"

2006 / 12 / 11 (月) 　～　12 / 16（土）　会期中無休　10:30- 18:30

　ギャルリー東京ユマニテの若手作家を紹介する「humanité lab」 企画も今回で13回となりました。今回は木材を用いてインスタレーション作品を発表する「前田穣」を紹介いたします。
前田は1982年、大分生まれ。現在、筑波大学大学院に在籍の学生です。前田は、廃棄された材木を割った木片を使って、その空間を埋め尽くすインスタレーション作品を発表しています。今回は、初めて材木を使って画廊での発表を行います。
廃棄された材木が、前田の手によって命を宿し、新しい構築物となって画廊のホワイトキューブを侵食していきます。どうぞ是非、ご高覧ください。

参考作品

「untitled_curve_01」 2006 木材　120x90x40cm

「On the surface」　　木材

作家からのコメント

　この展覧会は、「過客」のいる空間と時間を作るものです。私たちの目の前を過ぎて行く風景，人びと，時間のように、ある日現れて、私たちに何かしらの印象を残して去ってゆく作品を考えました。　川の流れは変化していないように見えますが、流れる水は同じ物ではありません。私たちの感じる時間も平坦に流れているようで，瞬間、瞬間が目の前を通り過ぎてゆくだけです。
　廃棄物の断片が集まっただけの「過客」が集められた作品も、展示期間の６日間だけ、その場にいるものです。一時的にギャラリーを通り過ぎてゆくだけかもしれませんが、流れの一部として何かを残してゆくでしょう。通り過ぎてゆくだけの作品ですが，大事な出来事として残っていてほしいと思います。

「過客」　　2006　　木

 

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